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校長アクツの本の紹介コーナー♪

2024年10月26日 09:00

岡西政典『生物を分けると世界が分かる』2022年 講談社

今年の3月16日~6月16日に上野の国立科学博物館で「大哺乳類展3~わけてつなげて大行進~」が開催されました。テーマにある「わけて」は分類、そして「つなげて」は系統と、哺乳類を見た目や内部の特徴、DNAなどを基にグループ分けし、それらの関係性をつなぎあわせることで、哺乳類の不思議に迫る展覧会でした。

 500点を超える剥製標本が並び、それは圧巻でした。

そして、その後私の中には、「分類学」というものに対し興味がわき、本屋さんで出会ったのがこの本です。分類学とは名の通り生物を分類する学問ですが、分ける中で未知の生物とを発見する学問です。分類し、名前がない生物に出会ったら、名前を付ける。実はまだまだこの世界には名もなく生息している生物がたくさんいること、または名づけられたものの、消えていった生物もたくさんいること、このことに改めて驚きました。

地球上では年間1万種もの生物が絶滅していて、私たちはそれに気づかずに生活しています。一方で動物園に行けば、数多くの絶滅危惧種の動物に出会えます。そのような動物に思いを寄せるとともに、自身ができることはしたいなと思う今日この頃です。

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