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副校長アクツの本の紹介コーナー♪
2023年10月29日 14:47
日本児童教育専門学校副校長の阿久津です。
この場所をお借りしてこれから読んだ本のレビューをしていきたいと思います。
保育や教育の話題はもちろん、自身の興味関心のままに、お伝えしていきます。
どうぞよろしくお願いします！
さて、最初にご紹介するのは遠藤洋路さんの『みんなの「今」を幸せにする学校』です。
現在は第五次産業革命(industry5.0)の最中にあると言われています。AIやIoTを活用は進めていくものの「人間中心」であることに重きを置き、近年の環境変化に対し柔軟に対応できる持続可能な社会を作っていこうとする流れです。
このように社会が大きく変化する中で、活躍する子どもたちが受ける教育のかたちも変容しようとしています。
遠藤さんは文部科学省で、行政官として教育に携わっていた方ですが、35歳で退職し、会社を立ち上げた後、現在は熊本市の教育長として大胆な教育改革をされています。その改革の中身と意味についてわかりやすく紐解いたのがこの本です。
教育長という立場で、スピード感をもって取り組んできた様々な事業はぜひ読んでいただきたいのですが、
その中で私が特に興味深かったのは、これからの学校の姿として「福祉機能を備えた学校（ケアする学校）」という視点を提示されていたことです。オンライン授業が当たり前になった世の中で、逆にオンラインでは提供できないものは何だろうと考えた結果生まれた考え方です。
IoTの世の中で、情報は得ようと思えばどこにいても得られ学ぶことができる。
しかし一方で子どものよい暮らし・幸せ（ウェルビーイング）を保障するための仕組みは児童相談所などをはじめ十分機能していない今、思い切って学校の枠組みそのものを変えるということも解決策の一つであると強く感じました。
実は昨年著者の遠藤さんに本校で講演頂きました。引き続き熊本市の取り組みから目が離せません。
遠藤洋路『みんなの『今』を幸せにする学校』時事通信社 2022年
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