保育士コラム

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学童保育士になるためには?資格や仕事内容などを解説

公開日:2021年12月08日 更新日:2021年12月08日

学童保育士になるためには?資格や仕事内容などを解説


働き方が多様になり家族のあり方も変化する中、学童保育へのニーズが上昇中。同時に学童保育施設に勤務する学童保育士への需要も増大の動きを見せており、求人も頻繁に見かけるようになっています。

本記事では学童保育士の仕事内容、働く上での資格の必要性、放課後児童支援員や通常保育との違いなどを解説します。学童保育の実態やキャリアアップの道筋が分かるようになるので、学童保育士として働きたいと感じている方はぜひご一読ください。

目次

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学童保育士(学童保育指導員)とは?

 

学童とは共働きやシングル世帯など、放課後や土日、長期休暇に子供を見守れる保護者がいないときに利用する子育て支援サービスです。

 

学童保育士は学童施設で保育サービスに従事する職員です。ここでは、学童保育と通常保育の違いや、学童保育士と放課後児童支援員の違いについて解説します。

 

放課後児童支援員とは違う?

 

放課後児童支援員になるには資格が必要であるのに対し、学童保育は放課後児童支援員の資格がなくても勤務可能です。現場では資格を保持しているスタッフを放課後児童支援員、それ以外の職員は学童保育士と区分されています。

 

仕事内容に関しては、放課後児童支援員と学童保育士に大きな違いはありません。ただし放課後児童支援員は学童保育の質を担保するために新設された専門職なので、より専門性の高い仕事を任せられる場合があります。

 

現行の制度では、施設の中には2名以上の放課後児童支援員を置かなければならないルールが適用されています。

 

厚生労働省子ども家庭局.「放課後児童健全育成事業について」.
2018年.
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/k_39/pdf/ref1.pdf,
(参照2021-10-15)

 

通常保育との違い

 

学童保育と通常保育では、対象となる子供の年齢に違いがあります。通常保育では、幼稚園や保育園などに通う未就学児童が対象であるのに対し、学童保育は小学校低学年向けの保育サービスです。

 

学童保育で担当するのは通常保育よりも成長した子供なので、遊び方がよりダイナミックになります。同伴する学童保育士には体力や安全面への厳重な配慮が求められます。また宿題や勉強の指導を行うなど、教育の要素が強い点も特徴です。

 

通常保育とは働く時間が異なる点も考慮に入れましょう。小学生が対象の学童保育では、平日の昼~夕方頃までの時間に、子供の受け入れが始まります。

 

学童保育士に資格は必要ない

学童保育士になるためには、保育関連の資格取得は必要ではありません。資格は保有していないものの、今すぐ保育の仕事に就きたいと考える方にはおすすめの職種です。

 

ただし資格を取得しないままで働いていると、キャリアアップが難しくなります。実際に、正社員で働いている人は放課後児童支援員や社会福祉士、保育士などの資格を持っている場合が多いです。

 

給与アップや管理職の仕事を望むなら、資格の取得を検討すべきだといえます。とはいえ、学童保育士に資格は必須ではないので、子供が好きな人や子供の成長に携わりたいとの強い想いがある方は、積極的にチャレンジしてみても良いでしょう。

 

放課後児童支援員の資格を取得してキャリアアップ

学童保育士は放課後児童支援員の資格を取得することで、キャリアアップを目指せます。正社員としての勤務を望む場合、資格を持っておけば選択肢が広がるでしょう。ここでは、放課後児童支援員の資格の取得方法を解説します。

 

放課後児童支援員の資格の取り方

 

放課後児童支援員の資格は都道府県が実施する認定研修を受講・修了すれば、取得できます。放課後児童支援員の認定研修を受けるためには、次の要件のうち、いずれか1つ以上を満たす必要があります。

 

1. 保育士資格の保持
2. 社会福祉士資格の保持
3. 幼稚園や小学校などの教員免許の保持
4. 社会福祉学や心理学などの学位
5. 高卒以上、かつ2年以上にわたり放課後児童健全育成事業などで勤務

 

マイナビ保育士.「学童保育士になるには?取得に有利となる資格についても紹介」.
https://hoiku.mynavi.jp/topic/2021/01/000189/#section01-01,(参照2021-10-13)

 

放課後児童支援員の認定研修は、2~3ヵ月間の期間で行われます。保育士や社会福祉士、教員免許を保有している場合、科目を一部免除してもらうことが可能です。認定試験の受講を希望する方は、居住している市区町村に対して申し込みを行ってください。

 

学童保育士の仕事内容は?

 

学童保育士は適切な遊びや学習の場を提供し、子供の自主性や社会性、創造性を伸ばすことが主な仕事です。基本的な仕事としては、学校が終わって通所した子供が遊んだり宿題したりするのを見守ります。

 

またおやつの提供をしたり、連絡帳に記載し、保護者に施設内での体調や様子を伝えたりする必要もあります。子供の状況について学校とも連携を取り、他の職員へ指導・アドバイスを行うなどコミュニケーションの機会も少なくありません。

 

また施設によっては工作や調理実習のイベントも開催されるため、その準備も学童保育士が担います。

 

1日の流れとしては、午前中に施設の維持管理や受け入れ態勢の整備、業務日誌や出勤簿の記入、おやつの準備などを実施。午後になって子供を出迎えた後は生活を共にし、夕方に出迎えがあるときは、保護者に対して1日の出来事や様子を伝えます。

 

夏休みや冬休みなど学校が長期休暇に入る場合は、1日施設を開け、朝から子供を預かるケースもあります。

 

学童保育士として働くメリット

学童保育士は保育士や幼稚園教諭などと同じく、仕事を通して子供の成長を感じられます。子供とともに自身の成長を実感できる場合もあるでしょう。

 

また勤務時間が短いため、ワークライフバランスを保ちやすい点もメリットだといえます。担当するのは幼児よりも大きな小学生なので、それほど手はかからないでしょう。

 

さらに共働き世帯の増加や、女性の社会進出が進み学童保育士へのニーズは高まったことで、学童保育士の求人が増えたこともメリットだと考えられます。

 

子供を保育園から小学校に上げる際に、シングルマザーや共働き世帯が直面する問題が「小一の壁」です。育児と仕事の両立が難しくなる時期に、学童保育を活用したいと考える世帯は多いでしょう。

 

学童保育士として働くデメリット

学童保育士で働くデメリットとしては、思春期に差しかかる子供に対する対応の難しさが挙げられます。小学生は心の成長に伴い、複雑な気持ちが芽生える年代です。

 

例えば言うことを聞かない子供がいたり、子供たちの間でいじめが起きたりと対応に苦慮する場面もあるかもしれません。

 

学校と家庭の間という中立的な立場から、1人ひとりの子どもの気持ちに寄り添う必要があります。

 

また学童保育士の年齢によっては、活発でやんちゃな子供の動きについていけなくなる可能性もあります。労働時間は短くても、楽に働ける仕事とは限らないと肝に銘じましょう。

 

学童保育士は仕事をしながらキャリアアップも目指せる

学童保育士は資格がなくても仕事に就けるので、今すぐ保育の現場で働きたい人にはおすすめの職種です。また放課後児童支援員の資格を取れば、キャリアアップも目指せます。

 

今まで非正規で働いていた方も、放課後児童支援員の資格を取ることで正社員になれる確率が高まります。放課後児童支援員は都道府県の認定講習を受講・修了すれば取得できるので、働きながらでも資格の取得が可能です。

 

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