保育士コラム
保育士コラム
公開日:2024年12月26日 更新日:2024年12月26日
保育士になりたいと考えている方の中には「保育士の仕事は大変」と聞いたことがある方もいるでしょう。実際に、保育士は人間関係や体力面でのストレスを抱えやすい傾向があります。
モチベーションを保ちつつ楽しく働くためには、原因に合ったストレス解消法を知っておくことが大切です。
本記事では、保育士が抱えやすいストレスと、その原因や解消法をご紹介します。保育士が抱えやすいストレスについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
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保育士の仕事は子どもたちの成長を感じられたり、保護者のサポートができたりとやりがいがありますが、他の職業と同じく楽しいことばかりではありません。人間関係の悩みや体力的な負担を感じるなど、どうしてもストレスを抱えてしまうことがあります。
ここからは、保育士が抱えやすい4つのストレスをご紹介します。
保育士が抱えやすいストレスの一つに、職場での人間関係の悩みが挙げられます。保育園では複数人の保育士で同じクラスの担任を持つことが多く、相性次第で仕事の進めやすさが左右される場合があるからです。
また、基本的には年度初めの4月から1年間はクラスが変わりません。人間関係が固定されてしまうため、保育観の違いやコミュニケーションの不自由さなどから、ストレスを感じてしまうこともあるようです。
しかし、きちんと意思疎通ができれば結束力を強めやすい環境ともいえます。話し合いの場を設け、お互いの考えや保育方針をすり合わせていくといった解決策を取りましょう。
保育士が抱えやすいストレスには、保護者関係のトラブルも挙げられます。例えば、保護者から理不尽なクレームや無理な要望を受ける場合もあれば、保護者との関係性に対して他の職員から嫉妬される場合もあります。
たくさんの子どもたちを見ている中で、価値観の異なる家庭の子育ての方針全てに対応するのは容易ではありません。時には、ささいなことに対してクレームを受けることもあるでしょう。しかし、理不尽なクレームはごく一部です。何かあったときには上司や園長なども相談に乗ってくれるため、過度な心配はいりません。子どもの成長を保護者と共有できたときには、大きな喜びを感じられます。
体力的な負担も、保育士が抱えやすいストレスの一つです。小さい月齢の子どもであれば抱っこをしたり、お散歩の際に複数人を乗せてカートを押したりすることがあります。また、月齢や年齢が上がると鬼ごっこやかけっこなど体力を使う遊びが増えます。担当クラスに関係なく、保育士の仕事は体力勝負であることがほとんどです。
また、保育士の免疫力が落ちていると、子どもの感染症をもらうリスクが上がります。万全の状態で仕事に臨むためにも、体調管理が大切です。
保育士が抱えやすいストレスには、長時間労働もあります。保育園は基本的に7〜18時まで開所しているため、シフト制で勤務することが多いです。たとえ早番で上がる時間になったとしても、状況によってはなかなか抜けられなかったり、少し残って書類を処理したりと、長時間労働になりやすい傾向にあります。また、大きな行事を控えていると準備に追われ、サービス残業が発生する保育園もあります。
しかし、近年はICT化を進めたり、制作物を削減したりと働きやすい環境作りに注力している保育園も多いです。これからICT化を進めていく園では、業務負担の軽減に向けて他の職員も含めて全体で話し合い、積極的に改善することが大切です。もし勤めている園で業務の効率化が進まない場合は、転職も視野に入れると良いでしょう。
保育士がストレスを抱えやすい背景には、働き方や社会状況が関係しています。
ここからは、保育士がストレスを抱えやすい原因をご説明します。
保育士がストレスを抱えやすい原因の一つに、慢性的な人手不足が挙げられます。保育士の有効求人倍率は令和5年度が2.15倍、令和6年度が2.42倍です。全職種平均は1.18倍のため、高い水準で推移している保育士は人手不足の状態が続いているといえます。
また、指定保育士養成施設卒業者の約半数は、保育園に就職していません。就職したとしても、約半数が勤続年数5年未満で退職しています。新しい人が定着しにくいことも、保育士不足が続く要因です。こうした慢性的な人手不足が、勤めている保育士一人ひとりの業務負担や労働時間の増加を助長しています。
※参考: こども家庭庁.「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」.
※参考: 厚生労働省.「保育分野における人材不足の現状②」.
責任が重い業務内容も、保育士がストレスを抱えやすい原因の一つです。子どもたちは、日々の遊びや活動を通して体の使い方や力加減、危ないことなどを学んでいるところです。転んでけがをすることもあれば、思いもよらない危ない遊び方をしてしまうこともあります。
保育士は、子どもが大きなけがをしないように気を張る場面が多いです。また、一人で大勢の子どもを見なければならない時間帯があると、強いプレッシャーを感じる人もいます。しかし、責任が重い分、子どもが成長した姿を見られたときには、大きな喜びを感じられる仕事です。
保育士がストレスを抱える原因として、待遇への不満も挙げられます。業務量が多く、責任も重い仕事であるのに対し、保育士の給与は他職種と比べて低いのが現状です。また、公立保育園では勤続年数に応じて昇給がありますが、私立保育園の場合は運営している法人によってルールが異なるため、毎年昇給するとは限りません。こうした昇給のしにくさも、待遇への不満が生まれる要因になっています。
しかし、こうした現状を解決するために、国や各自治体によって保育士の待遇改善に向けたさまざまな施策が実施されています。例えば、保育士の給与改善に取り組んでいる保育園に対する補助金の支給や、キャリアアップしやすい環境の整備などです。
なお、地方自治体によって処遇改善の取り組みは異なるため、ご自身の居住地や就職予定の自治体のホームページなどで確認してください。
保育士がストレスを抱えやすい原因には、業務量の多さも関係します。保育士の仕事は保育室の環境を整えたり、連絡帳を記入したりと子どもと直接関わらない仕事も多くあります。
下記は、保育士の1日の業務の流れの一例です。
・子どもの受け入れ、保護者とのコミュニケーション
・朝の会
・設定保育(その日のメイン活動)
・昼食、お昼寝の準備
・寝かしつけ、記録や連絡帳の記入
・おやつ
・自由遊び
・引き渡し
・延長保育
・保育室の清掃や明日の準備、書類作成
このように、1日を通して常にやることがあり、息つく暇もない保育園が多いのが現状です。しかし、保育園用のICTシステムを導入し、保育士の業務負担の軽減に取り組んでいる園もあります。例えば、出欠確認や登園記録をタブレットで記入する、お便りや保護者への連絡をメールやアプリで行うなどです。保育園を選ぶ際には、業務効率化を図っている保育園かどうかもチェックしてみると良いでしょう。
保育園との保育方針のずれも、保育士がストレスを抱えやすくなる要因の一つです。特に自分なりの保育観を持っている保育士は、勤める中で保育園や先輩保育士との保育方針のずれに悩む可能性があります。
例えば、「外遊びをたくさんさせてあげたいと考えているが、けがのリスクを回避するために控えめにするように言われた」「作品展で子どもたちの作った味のある作品を保護者に見てもらいたいと思っているが、クオリティの高い作品にするために保育士が仕上げをするように言われた」などです。
その他にも、日常の保育の中で園の方針と自分の保育観のずれを感じる保育士は多いようです。話し合いの場を設けて考えをすり合わせられると良いですが、うまくいかないときはより自分の考えに合う保育園への転職を検討するのも良いでしょう。
仕事だからと一人で抱え込んでしまうと、保育士を続けるのがつらくなったり、自信を失ったりしてしまう可能性があります。ストレスを感じたり、疑問に思ったりすることがあれば、できる限り解決することが大切です。
ここからは、手軽なものから長期的なものまで、保育士のストレス解消方法を5つご紹介します。
ストレスや悩みがあるときは、信頼できる友人や家族に相談すると良いでしょう。職場の同僚でも、他園で働いている友人でも構いません。何よりも大事なのは、悩みを一人で抱え込まないことです。
一人で必要以上に考えすぎてしまうと、悩みすぎて不安がより強くなったり、自己肯定感の低下につながったりする可能性があります。身の回りの人に相談しておけば、本当に困ったときには助けになってくれるはずです。
趣味の時間を楽しむことも、保育士におすすめのストレス解消方法です。残業や持ち帰りの仕事があり、なかなか趣味の時間を確保できていない人は多いです。ストレスを軽減させるためには、心理的にも仕事から離れることが大切です。
好きなことをする時間を作れば、一時的に仕事から心も体も離れられます。趣味がない人は、運動や映画鑑賞、ドライブなどの手軽にできるものからチャレンジしてみると良いでしょう。
保育士のストレスを解消するためには、働き方を変えてみるのもおすすめです。パートや派遣社員になれば、業務量を減らしたり、働く日数を調整したりできるため、心理的にも身体的にも負担が軽減できるでしょう。
その他にも、保育士の資格やスキルを生かして、企業や施設の中にある託児所やキッズスペースで働く選択肢もあります。こうした施設では、他の社員と同様の待遇が用意されている場合もあるため、現職よりも良い給与や待遇を得られる場合があります。
待遇面や仕事の効率面でストレスを感じているのであれば、スキルアップを目指すことがストレス解消へとつながります。保育士としてより高いスキルを身に付ければ、仕事を効率よくこなせるようになるでしょう。また、取得した資格が園で認められるものであれば、給与アップを狙えます。
スキルアップの方法は、通信講座や読書、保育関係のセミナーへの参加などです。まずは自分が興味を持てる分野を探してみましょう。
職場環境や上司への不信感がストレスの原因になっている場合は、他の保育園に転職することで一気に状況を変えられる可能性があります。人手が足りない職場は、退職することを伝えにくいかもしれませんが、長く勤めたからといってストレスの原因が解消されるとは限りません。現状を変える方法の一つに、転職の選択肢があることも覚えておくと良いでしょう。
保育士が抱えやすい主なストレスは、人間関係、体力的な疲れ、長時間労働です。人間関係でのストレスはさまざまで、複数の保育士で協力してクラスを運営する苦労や、保護者と関係を築く難しさなどが挙げられます。また、保育士は体力を使う仕事である上に、慢性的な人手不足で長時間労働になりがちなため、ストレスを感じる人が多いです。
しかし、職場の人に悩みを相談したり、働き方を工夫したりとストレス解消法はいくつかあります。自分がストレスに感じている事柄に対して有効な解決方法を探して、うまくストレスを解消しましょう。保育士は子どもの成長を間近で見守れるやりがいのある仕事なので、気持ちのバランスが取れれば楽しく働けるでしょう。
日本児童教育専門学校は、保育士を目指す人をサポートします。それぞれのライフスタイルに合わせて選べる2学科5クラスを用意する他、充実したキャリアサポートを行っています。在学中から卒業後まで支援体制を整えているので、安心して働けるでしょう。保育士への第一歩を、日本児童教育専門学校で踏み出しませんか。
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