保育士コラム
保育士コラム
公開日:2021年6月24日 更新日:2024年8月30日
保育士と聞くと、かわいい子どもの面倒をみて楽しく一緒に過ごす職業というイメージをもっている人も多いでしょう。もちろん子どもと過ごせる楽しい部分もありますが、安全の確保や健康管理など保育士はさまざまな責任を抱えて日々働いています。
近年では「待機児童」「保育士不足」が社会問題になり、保育士の重要性が見直され始めています。本記事では、社会における保育士の役割と仕事内容、やりがいについてまとめてみました。これから保育士を目指そうと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
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保育士の役割は、子どもを預かって世話をすることだと思われがちですが、それは一部の側面でしかありません。共働きや核家族が増加傾向にある近年、保育士に求められる役割は大きく変化してきています。
一般的に保育士の役割としてあげられるのは以下の2つです。
1つ目は保育士という仕事を通してどのように社会に貢献できるかという社会的な役割です。待機児童の問題や子育て支援など、保育士にはさまざまな社会的貢献が期待されています。
2つ目は仕事での役割で、子どもを預かり世話をすることはもちろん、生活習慣を身につけさせ、社会性を養い、心身の発達を手助けすることも含まれています。
働く女性が増えたことで、保育士の役割は大きく変わりつつあります。
ここでは保育士の社会的役割について紹介します。
これから保育士を目指す人はぜひ参考にしてください。
メディアでも度々取り上げられている待機児童問題。時代の変化に伴い共働き家庭が増えている一方で、保育士は不足しているため、なかなか解消せずに社会問題にまでなっています。
現在は厚生労働省や各自治体が待機児童を減らす試みの一環で、保育士の待遇改善や人員の配置の見直しなどを積極的におこなっています。保育士免許を持つ人が保育園で働くということは、深刻化する待機児童を減らすことに繋がるため、保育士は社会に直接貢献しているといえるでしょう。
最近では共働きの世帯や核家族が増加傾向にあることで、家庭内だけの子育てが難しくなってきました。そのため、保育士は家庭支援員としての役割も担っているといえるでしょう。
とくに共働きで忙しい保護者にとって、子どもの世話だけでなく、社会性などを身につける教育面の指導もできる保育士はとても重要な存在になっています。
保育士のもっとも重要な役割は子どもの成長を促し、保護者の負担をサポートする仕事です。
ここでは保育士の仕事での役割について詳しく解説します。
子どもに基本的な生活習慣を身につけさせることは保育士の役割の中でも、もっとも重要な仕事です。
手洗い、睡眠、着替え、食事、排泄など、子どもが成長とともにできることが増えるようにサポートしていきます。
保育園は集団生活を通して、子どもの社会性を身につけさせる場所でもあります。
集団生活のなかでお友だちとの関係を築き、あいさつや順番を守るなどの一般的なルールも身につけていきます。
世の中にはさまざまなルールが存在しますが、保育園で社会性を身につけていれば、新しいルールにも簡単に対応できるようになるでしょう。
保育士は保護者とコミュニケーションを取り、サポートする役割も担っています。
子どもの体調はもちろん、精神面の変化も共有できる環境を整えるためには、保護者との連携が欠かせません。
保護者の相談にもしっかり応じ、なるべく子育ての負担を共有できるような関係を築いていきましょう。
社会人からキャリアチェンジで保育士へ
保育士は子どもの成長に関わる仕事なので大変なことも多いですが、それ以上にやりがいを感じられる職業です。
ここでは保育士の仕事のやりがいについて詳しく解説しています。
子どもは短期間でどんどん成長していきます。
話せなかった子が言葉で意思表示ができるようになったり、昨日まではできなかったことが今日はできるようになったり、そんな感動的な瞬間を近くで見られるのも保育士の特権です。
とくに幼少期の子どもの成長は早いので、毎日喜びとやりがいを感じる仕事といえるでしょう。
保育士は共働き世帯や核家族の増加により、大変な思いをしている保護者や子どもたちを直接助けられる存在です。
保育士として働くことで社会問題にもなっている「待機児童」や「保育士不足」を解消するのに役立てることもやりがいの1つといえるでしょう。
「いつもありがとう」「先生なら安心」と保護者から感謝や信頼の言葉をもらえたとき、一生懸命仕事をしてきてよかったと感じる瞬間でしょう。
保育士は保護者とのコミュニケーションも積極的に取る必要がありますが、いろんな人がいるので、なかなかうまく信頼関係を築けない場合もあります。そんな保護者からいただいた感謝の言葉は、仕事への自信とやりがいを再確認させてくれるはずです。
保育士は単なる「子守り」ではなく、子どもの育ちを保障する「専門職」です。専門職とはだれもがなれるわけではなく、専門知識を持ち専門の資格を有しているものだけがなれるものです。医師に専門知識がないと病気の治療ができないのと同じく、保育士に専門知識がないと子どもに育ちを保障できません。子どもはもちろんのこと、保護者とも真摯に向き合い、プロの保育士として責任感を持って従事することが求められます。
保育の場は家庭とは異なり集団生活の場でもあります。つまり保育士一人で何人もの子どもたちを見ていく必要があります。そのためには、視野を広く持つことが求められます。園庭で遊ぶときにどの立ち位置にいたら全体が見渡せるか留意したり、製作活動で進み具合にばらつきが出た場合どのように対応するのかあらかじめ立案しておいたり、またクラスを運営するにあたって、どのような見通しで運営していったらいいかということも「視野を広くする」こととつながってきます。
保育所には0歳児から就学前の子どもたちまで、幅広い年齢の子どもが過ごしています。まずは子どもの発達を理解することが求められます。身体能力だけでなく言語発達、心理発達なども踏まえた上で、子どもの興味関心に即した保育や、保育士のかかわり方につなげていくことが大切です。保育教材の一つとして「絵本」を例に取り上げてみても、「発達」の理解がないと、数ある絵本の中からどの絵本を選ぶか悩んでしまいますね。
保育士の存在は子どもの成長や保護者の負担を軽減するうえで欠かせないものです。時代の変化により、これまで以上に保育士は社会から必要とされ、期待されている職業といえます。
本記事では、そんな保育士の役割や仕事内容、やりがいについて詳しく解説しました。とても神経を使う大変な仕事ですが、今後ますます需要が高まり将来性がある職業です。
進路に迷っているという人は本記事を参考にぜひ検討してみてください。
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