保育士コラム
保育士コラム
公開日:2024年3月15日 更新日:2024年10月28日
「子どもに関わる仕事をしたい」と考えている方の中には、チャイルドマインダーという資格を気になっている方もいらっしゃるでしょう。チャイルドマインダーは、保育士資格に比べると取得のハードルが低いため、比較的取得しやすい資格です。活躍できる場所も多く、特に少人数保育に携わりたい方におすすめです。
本記事では、チャイルドマインダーの仕事内容や保育士との違いを解説します。チャイルドマインダーの資格取得を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
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チャイルドマインダーとは、イギリス発祥の「家庭保育・少人数保育のスペシャリスト」のことです。さまざまな事情で子どもの面倒を見ることができない人のために、自宅や対象施設、訪問先の家などで子どもを預かります。保護者の意向や子どもの様子に合わせて、家庭的な環境の中で保育を行います。対象となるのは0〜12歳の子どもで、その中でも0〜4歳児を預かるケースが多いです。
なお、チャイルドマインダーはイギリスでは国家資格ですが、日本では民間資格となっています。
チャイルドマインダーと保育士はどちらも保育を行いますが、資格の種類や取得の難易度、一度に保育可能な子どもの人数などにさまざまな違いがあります。特に異なる点は、下記の通りです。
チャイルドマインダー | 保育士 | |
資格の種類 | 民間資格 | 国家資格 |
資格の取りやすさ | 保育士資格に比べると難易度が低い | チャイルドマインダーに比べると難易度が高い |
保育可能人数 | 最大4人まで※預かる子どもの年齢にもよる | 最大30人(2024年度から最大25人)※4歳児以上を預かる場合 |
チャイルドマインダーの仕事は、子どもを預かり、それぞれの保護者の方針に沿って保育を行うことです。基本的な業務はトイレや食事の補助、おむつ交換、遊ぶ、お昼寝をさせるなどです。各家庭の方針にもよりますが、室内で遊ぶだけでなく、晴れの日には近くの公園で遊んだり、散歩に行ったりします。また保育内容に関する記録業務もあり、子どもがお昼寝をしている間に連絡帳を書くことも仕事の一つです。
主な業務内容は保育士の仕事と変わりませんが、子どもの人数や勤務場所が異なると具体的な仕事内容は変わります。ここからは、チャイルドマインダーの仕事内容をご紹介します。
チャイルドマインダーは、基本的に少人数の子どもを預かります。保育施設では保育士1人で数十人の子どもを見ますが、チャイルドマインダーは多くても4人までです。
 
チャイルドマインダーが預かることのできる具体的な人数は、下記の通りです。
・0歳:2人まで
・1歳:3人まで
・2~4歳:4人まで
保育士の配置基準よりも1人当たりが対応可能な基準が低くなっているため、預かっている子ども一人ひとりに目を配りやすくなります。遊びや生活サポートも、家庭の方針に沿った対応がしやすいでしょう。
チャイルドマインダーの主な仕事は家庭保育ですが、勤務場所はそれ以外にもあります。代表的な勤務場所は、下記の通りです。
勤務先の種類 | 勤務地の具体例 |
在宅型 | 保護者や自治体と契約し、自宅やその近隣を保育場所とする |
訪問型 | 預かる子どもの家や、保護者指定の場所を保育場所とする |
施設型 | 自治体や企業と契約し、託児ルームや企業の保育所を保育場所とする |
在宅型や施設型の場合は、基本的に保育環境は変わりません。保育に必要な物品がある程度揃っていますが、訪問型の場合はその都度必要なものを持参しなければならないケースもあります。業務内容は同じとはいえ、保育環境が一定ではないときは準備するものにも少し工夫が必要です。
チャイルドマインダーには、質の高い保育ができたり、活躍の場を広げられたりと、いろいろなメリットがあります。ここからは、チャイルドマインダーのメリットをご紹介します。
チャイルドマインダーのメリットとして、質の高い保育ができることが挙げられます。少人数の子どもを保育できるため、子ども一人ひとりの個性を尊重した保育が可能です。さまざまな場面での保育を経験すれば、保育の知識やノウハウも身に付いていきます。また、保護者の意見を保育に取り入れやすくなるため、保護者からの信頼も得られるでしょう。
一人の子どもと長い期間じっくりと向き合えることも、チャイルドマインダーのメリットです。保育所では、担任するクラスが毎年変わることが一般的で、連続して同じ子どもの担任をするのはまれです。一方でチャイルドマインダーは契約が続いている限り、同じ子どもの保育を行えます。また預かり可能な年齢も12歳までと幅広いため、より長い期間子どもと関わりを持てます。
何年も見続けられるのはチャイルドマインダーならではの特長で、保護者とも子どもともより深い信頼関係を築いていくことが可能です。子どもの成長を間近で確認することは、大きなやりがいとなるでしょう。
チャイルドマインダーは、働き方を自由に選択できることもメリットです。チャイルドマインダーの仕事場所は、自宅や子どもの家、企業内の託児所などさまざまです。契約によって異なるため、自分の希望に合う働き方を柔軟に選べます。ライフスタイルが変わったときにも働き方を変えやすいでしょう。
活躍の幅を広げられることも、チャイルドマインダーのメリットの一つです。保育関連の求人では、チャイルドマインダーの資格を持っている人を優遇する求人情報もあります。現状ではまだ少ないものの、保育士不足が問題となっていることもあり、チャイルドマインダーの活躍の場は増えているといわれています。
保育所や託児所など、実際に子どもを預かる場所以外にも、保育関連のサービス会社に勤めたり、保育施設や幼児教室を開業したりすることも可能です。他方面で活用できる資格のため、今後のキャリアの選択肢も広がるでしょう。
チャイルドマインダーになるには、チャイルドマインダーの資格を取得する必要があります。通学もしくは通信の講座で学び、検定試験・認定試験に合格すればチャイルドマインダーとして働けます。
ここからは、チャイルドマインダーの資格を取得するために必要な期間の目安や、取得するための通信・通学講座などについて見ていきましょう。
チャイルドマインダーの資格取得に必要な期間の目安は、およそ4〜6カ月です。これは、受講開始から認定試験受験までにかかる標準的な期間で、中には2〜3カ月ほどで取得に至る方もいます。受講する講座次第では通学する必要がないため、仕事や子育てなど、何らかの事情で通学が難しい方でも自分のペースで勉強を進めやすいでしょう。
チャイルドマインダーの資格取得のための講座は主に3つです。具体的には「チャイルドマインダージャパン」「ヒューマンアカデミー」「NCMA,Japan」が講座を行っています。受講方法の他、費用やフォロー体制などにも違いがあるため、自身のライフスタイルや考えに合う講座を選びましょう。
チャイルドマインダー単体としての求人は、まだ少ないのが現状です。保育施設といった組織に属して働く場合は「民間資格を保有している保育補助スタッフ」として働くケースが多くなっています。仕事の幅をより広げるためには、チャイルドマインダーと併せて他の資格を取得するのがおすすめです。
ここからは、チャイルドマインダーと併せて取得したい資格をご紹介します。
チャイルドマインダーと併せて取得したい資格には、保育士が挙げられます。保育士は児童福祉法に基づく国家資格で、子どもの保護・育成を担うために必要な専門知識を有しています。保育所をはじめ、児童養護施設や児童館、学童保育など、子ども関係の施設で働くことが可能です。活躍の幅が広いため、自分に合った施設を選んで働けます。
保育士を取得するには、厚生労働省の認定施設で学ぶ、もしくは実務経験を積んだ後に保育士試験に合格する必要があります。
社会人からキャリアチェンジで保育士へ
幼稚園教諭も、チャイルドマインダーと併せて取得したい資格の一つです。幼稚園教諭は学校教育法に基づく免許で、就学前の子どもを対象に生活指導や心身の発達サポートなどを行います。生活に重点を置く保育士とは違い、幼稚園教諭は教育に重点を置いています。働く場所は、主に幼稚園です。
幼稚園教諭は、文部科学大臣が認定した教育機関で必要な単位を修得することで取得できます。保育系大学であれば幼稚園教諭一種免許状、短期大学であれば幼稚園教諭二種免許状が取得できます。一種免許と二種免許では、仕事内容に大きな違いはありません。しかし将来性や待遇などに違いが生じることがあります。違いはほとんどないため、二種免許状でも十分に就職・活躍が可能です。
チャイルドマインダーと併せて取得したい資格の一つに、認定絵本士も挙げられます。認定絵本士とは、絵本に関する知識や感性、技能を備えた「絵本の専門家」のことです。日々の保育の他、読み聞かせやお話会、ワークショップなどで資格を活用できます。2019年から養成制度が始まったため、今後の活躍が期待されています。
認定絵本士を取得するには、絵本専門士委員会が定める「認定絵本士養成講座カリキュラムに関するガイドライン」に基づいた講座で開講される授業を履修し、単位を修得することが必要です。保育士養成施設の中には、卒業と同時に取得可能な施設もあるため、取得を検討している方は、学校選びの際にチェックしてみるとよいでしょう。
チャイルドマインダーは、家庭保育・少人数保育のスペシャリストです。イギリスでは国家資格となっていますが、日本では民間資格です。一度に数十人の0〜5歳までの子どもを預かる保育士とは違い、チャイルドマインダーは0〜12歳の子どもを対象に、最大でも4人までしか預かりません。
また働く場所は施設だけでなく、自宅や預かる子どもの家などさまざまです。多様な場面で、子どもとじっくり関わる時間を持てるため、保育のノウハウや子ども一人ひとりの個性に合った保育の知識を身に付けられます。
ただし、現状ではチャイルドマインダーの資格のみで活躍できる場所は少なく、施設では「民間資格を所有する保育補助」と位置付けられることが多いです。より活躍の場を広げるためにも、他の資格と併せて取得しておくとよいでしょう。
チャイルドマインダーの資格の他にも、保育士や幼稚園教諭、認定絵本士などを取得したい場合は日本児童教育専門学校で学ぶのがおすすめです。学科によっては、卒業と同時に全ての資格を取得できます。子どもに関する資格を取得したい方は、ぜひ日本児童教育専門学校をご検討ください。
日本児童教育専門学校Japan Juvenile Education College
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