保育士コラム
保育士資格は国家資格!取得メリットと最短ルートを解説
「将来のために、安定して長く働ける資格が欲しい」 そう考えている方にとって、保育士資格はとても魅力的な選択肢ですよね。 実は、保育士は国が認めた専門職である「国家資格」のひとつなんです。
かつては民間資格のような扱いだった時代もありましたが、現在では法律に基づいた信頼性の高い資格として確立されています。 国家資格である保育士を取得すれば、景気に左右されにくく、日本全国どこでも活躍できる一生モノのスキルが手に入ります。
この記事では、保育士資格が国家資格であることのメリットや、幼稚園教諭との違い、そして具体的な取得方法について、初めての方にもわかりやすく解説します。 あなたにぴったりの資格取得ルートを見つけて、子どもたちの笑顔を支えるプロフェッショナルへの第一歩を踏み出しましょう。
目次
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保育士は国が認めた専門職「国家資格」です
保育士は、児童福祉法という法律に基づいた国家資格です。
子どもの命を預かり、健やかな成長を支える専門家として、国からその知識や技術を認められた人だけが持つことのできる特別な資格といえるでしょう。
ここでは、保育士資格の法的な位置づけや、よく比較される幼稚園教諭との違いについて詳しく見ていきます。
児童福祉法に基づく「名称独占資格」とは
保育士資格の大きな特徴は、「名称独占資格」であるという点です。
これは、「保育士の資格を持っていない人が、保育士と名乗ってはいけない」という決まりのこと。
もし資格がないのに「私は保育士です」と名乗ったり、紛らわしい名称を使ったりすると、法律で罰せられることになります。
医師や看護師のように、その資格がないと業務を行ってはいけない「業務独占資格」とは異なり、資格がなくても保育の補助的な仕事をすることは可能です。
しかし、「保育士」という肩書きで責任ある仕事ができるのは、国家試験に合格するか、指定の学校を卒業して登録された人だけなのです。
これは、保育士という仕事が高い専門性と信頼を必要とすることを、国が保証している証といえますね。
幼稚園教諭免許(教育職員免許状)との違い
保育士とよく似た資格に「幼稚園教諭」がありますが、この2つは管轄や目的が異なります。
保育士は「福祉」の専門家として、家庭に代わって子どもを保育することが主な役割です。一方、幼稚園教諭は「教育」の専門家として、学校教育の一環を担います。
それぞれの違いを以下の表で整理してみましょう。
| 項目 | 保育士 | 幼稚園教諭 |
|---|---|---|
| 資格の種類 | 国家資格 | 教育職員免許状(教員免許) |
| 管轄 | こども家庭庁(厚生労働省) | 文部科学省 |
| 働く場所 | 保育所、児童養護施設など | 幼稚園 |
| 対象年齢 | 0歳〜18歳(主に就学前) | 満3歳〜小学校就学前 |
| 根拠となる法律 | 児童福祉法 | 学校教育法 |
最近では「認定こども園」のように、両方の資格を持っていることが望ましい施設も増えています。
しかし、0歳児から関われる点や、児童養護施設など幅広い福祉施設で働ける点は、保育士ならではの大きな特徴といえるでしょう。
国家資格である保育士を取得する3つのメリット
「国家資格」という響きには、やはり大きな安心感がありますよね。
実際に保育士資格を取得することは、単に肩書きが得られるだけでなく、あなたの人生において多くのメリットをもたらしてくれます。
ここでは、特に注目したい3つのメリットについてご紹介します。
更新手続きが不要で一生涯有効
保育士資格の最大の魅力は、一度取得すれば一生涯有効であることです。
運転免許や一部の専門資格のように、数年ごとの更新手続きや講習を受ける必要がありません(※)。
そのため、結婚や出産、育児などで一時的に仕事から離れたとしても、資格が失効することはなく、いつでも保育士として復帰できます。
ライフステージの変化が多い女性にとっても、非常に心強い味方となってくれるでしょう。
「手に職をつける」という意味で、これほど安定した資格はなかなかありません。
※現状の制度では更新不要ですが、一部の研修受講が推奨される場合や、幼稚園教諭免許には更新制(現在は廃止・変更の過渡期)があったりと状況が異なります。保育士資格自体は更新なしで持ち続けられます。
日本全国どこへ引っ越しても働ける
保育士資格は国が認める資格ですので、日本全国どこへ行っても通用します。
例えば、パートナーの転勤で引っ越すことになったり、実家へUターンすることになったりしても、その地域で保育士として働くことができます。
地域限定の資格ではないため、引越しのたびに資格を取り直したり、特別な手続きをしたりする手間がかかりません(登録住所の変更届は必要です)。
「どこに住んでも仕事に困らない」という安心感は、将来の生活設計を立てる上でも大きな強みになるはずです。
全国各地に保育所はあるため、働く場所の選択肢が非常に多いのも嬉しいポイントですね。
社会的信用が高く就職・再就職に有利
国家資格を持っているということは、それだけで社会的な信用につながります。
「国が定めた基準をクリアした知識と技術を持っている」という証明になるため、就職や転職の際にも非常に有利です。
現在、保育業界は人手不足が続いており、保育士の求人倍率は高い水準で推移しています。
正社員としての採用はもちろん、パートやアルバイトとしても好条件で働けるケースが多く、自分のライフスタイルに合わせた働き方が選びやすいでしょう。
また、一度退職してからの再就職(復職)もしやすく、年齢を重ねても長く活躍できる仕事です。
社会に必要とされる仕事だからこそ、景気の波に左右されにくい安定性も大きな魅力といえます。
国家資格「保育士」を取得する2つの方法
では、実際にどうすればこの国家資格を取得できるのでしょうか。
保育士になるためのルートは、大きく分けて「国家試験を受ける」か「養成施設を卒業する」かの2つです。
それぞれの方法には特徴がありますので、自分の状況や学習スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
1. 保育士試験(国家試験)を受験して合格する
1つ目は、年に2回実施される「保育士試験」を受験し、合格する方法です。
この方法は、大学や短大に行き直す時間が取れない社会人や、費用を抑えたい方に選ばれています。
ただし、誰でも受けられるわけではなく、最終学歴(短大卒以上など)や実務経験などの「受験資格」を満たしている必要があります。
試験は筆記試験(9科目)と実技試験(音楽・造形・言語から2つ選択)があり、全ての科目に合格しなければなりません。
合格率は例年20%前後と決して高くはなく、独学で挑む場合は計画的な学習と根気が必要になるでしょう。
科目合格の有効期限は3年間なので、数回に分けて合格を目指す方も多いです。
2. 指定保育士養成施設(専門学校・短大等)を卒業する
2つ目は、厚生労働大臣が指定する「指定保育士養成施設」に通い、所定の単位を取得して卒業する方法です。
これには、大学、短期大学、専門学校などが含まれます。
このルートの最大の特徴は、卒業と同時に保育士資格が取得できるという点です。
学校で体系的に保育の知識や技術を学び、保育所などでの実習を通して実践力を身につけることができます。
通学のための学費や時間はかかりますが、国家試験の一発勝負というプレッシャーがなく、着実に資格を手にすることができるのが大きな魅力です。
先生や仲間と一緒に学べる環境は、モチベーション維持にもつながるでしょう。
最短・確実に取得するなら「試験免除」の専門学校がおすすめ
「確実に資格を取りたい」「早く現場に出たい」と考えているなら、試験免除で資格が取れる専門学校がおすすめです。
国家試験ルートでは、苦手な科目でつまずいてしまい、取得までに何年もかかってしまうリスクがあります。
一方、専門学校などの養成施設なら、授業にしっかり出席して課題をクリアしていけば、卒業と同時に必ず資格が得られます。
特に専門学校は2年間で集中して学べるカリキュラムが多く、大学(4年)よりも早く社会に出ることが可能です。
また、ピアノのレッスンや就職サポートも手厚いため、未経験からでも安心してプロの保育士を目指せますよ。
「勉強は久しぶりで不安…」という方こそ、サポート体制の整った学校での取得を検討してみてください。
まとめ
保育士は、子どもの成長を支えるやりがいのある仕事であり、国が認めた信頼性の高い「国家資格」です。
一度取得すれば更新の必要がなく、日本全国どこでも働けるため、一生涯のキャリアを支える強力な武器になります。
取得方法は「国家試験への合格」と「養成施設の卒業」の2通り。
独学で費用を抑えて挑戦するか、学校で確実に実践力を身につけて取得するか、あなたのライフスタイルや目標に合わせて選んでみてください。
子どもたちの未来をつくる素晴らしい仕事への一歩を、ぜひ踏み出してくださいね。
保育士資格 国家資格についてよくある質問
保育士資格や国家資格としての位置づけについて、よくある質問をまとめました。
- Q1. 高卒でも保育士の国家試験は受けられますか?
- 基本的には短大卒程度の学歴が必要ですが、平成3年3月31日以前に高校を卒業した方や、児童福祉施設での実務経験が一定期間(2年以上かつ2880時間以上など)ある方は受験資格を得られる場合があります。条件が細かいため、詳細は全国保育士養成協議会の規定を確認しましょう。
- Q2. 何歳まで資格を取得できますか?年齢制限はありますか?
- 年齢制限はありません。何歳からでもチャレンジできます。実際に、子育てが落ち着いた40代、50代から専門学校に入学したり、国家試験を受けたりして保育士になる方もたくさんいらっしゃいます。
- Q3. ピアノが弾けなくても保育士になれますか?
- 大丈夫です。国家試験の実技では「音楽・造形・言語」から2つ選べるため、ピアノ(音楽)を選ばずに受験することも可能です。専門学校に通う場合は授業でピアノを習いますが、初心者から始める方がほとんどですので、基礎からしっかり練習すれば弾けるようになりますよ。
- Q4. 働きながら夜間の学校で取得することは可能ですか?
- 可能です。夜間部(二部)を設置している専門学校や短大があります。昼間は働き、夜に授業を受けることで、実務経験を積みながら(あるいは別の仕事をしながら)資格取得を目指せます。
- Q5. 「地域限定保育士」とは何ですか?通常の保育士と違いますか?
- 国家戦略特区の制度を利用して実施される試験で取得できる資格です。合格してから3年間は、試験を受けた自治体の中でのみ働けます(3年経過後は全国で働けるようになります)。試験科目や難易度は通常の保育士試験とほぼ同じです。
日本児童教育専門学校 講師
保育士になるためには 他
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