保育士コラム
保育士コラム
公開日:2019年7月09日 更新日:2023年2月17日
乳児期はその後の人格形成の基礎となる時期だからこそ、乳児を「見守る側」となる保育士は、大切にしたいことが多くあります。働くにあたってのメリット・デメリットも含めて、乳児保育の在り方について解説していきます。
目次
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0歳から2歳を乳児期といいます。モンテッソーリの考え方で「敏感期」とも言われ、人との関わりのスタートとなります。
この時期に対する大人の対応が大切となります。愛情をもって大切にされ、不快な気持ちに応じて答えてもらうことで人を信頼し、自己肯定感が高まります。
乳児を預かる保育士の仕事は、1人1人の個を見て温かな愛情を見守り、発達の援助をおこなうことです。具体的には、身体の発達の1つが食事・排泄となります。
心身の成長とは生命の維持のため、食事は必要です。人間の「基本」でもある食事は「これから生きていく方法」を教えることになります。
まずは離乳食からスタートし、味覚の形成と共に食べ方を学んでいきます。
食事で体内に栄養を吸収したら、不要なものを体外に排出するのも人間の生理現象です。身体の発達から準備が出来ているかを確認し、トイレでできるようにしていくこともまた、勝手に覚えるものではなく、大人が教えることです。
そして自分でできたという気持ちから意欲を持たせて自立へつながるようにしていきます。
但し、乳児の排泄・排尿はまだまだ「基本」です。成人と同じという訳にはいきませんし、言葉で具体的に教えるのではなく、感覚で教えなければなりません。
乳児保育で保育士として働くメリットやデメリットも覚えておくと良いでしょう。
乳児保育で働くメリットは「やりがい」です。
・子どもと共に成長できる
・困った時に頼られる
・関係のできた保育士だけに甘える
そんな乳児の成長を見守れることは、何よりのやりがいとなるでしょう。
一方、乳児保育で働くデメリットや難しさはコミュニケーションの難しさです。
乳児はまだまだ言葉を喋ることができませんので、その変わり、視線・表情・指差し・喃語などで相手へ気持ちを伝えようとします。
さらには先にもお伝えしたように、「危険」に対する判断があまりできません。そのため、保育士が目を離した隙に誤飲を…なんてケースも珍しくないのです。
乳児保育で働く保育士に求められること、それは、
・成長を喜べる
・個の違いに気付くことができる
当たり前のことかもしれませんが、実践することは意外と難しくこれらが大切になります。
乳児教育では明確な「答え」がありません。
例えば学習塾であれば「志望校合格」「偏差値アップ」といった、具体的な目標を掲げ、その目的に向かって邁進できますが、乳児教育にはそのような具体的な数値はありませんし、コミュニケーションも容易ではありません。
乳児保育について様々な角度からお伝えしましたが、やはり一番の魅力はやりがいです。
大変なことも多々あるかと思いますが、子供の成長を見守る満足感や達成感はとても大きいものです。興味のある方は、是非保育の資格や仕事をチェックしてください。
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