保育士コラム
保育士コラム
公開日:2020年3月28日 更新日:2024年3月04日
保育士試験は意外と難しく、簡単には合格できません。この記事では、合格率が低い理由をご紹介したうえで、保育士試験を受けずに保育士資格を取る方法や、保育士資格取得ルートをご紹介します。
目次
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保育士資格を取得するためには、以下の方法があります。
1:養成学校を卒業する。
2:保育士試験に合格する。
1.養成学校を卒業する。
都道府県知事の指定する保育士を養成する学校その他の施設で所定の課程・科目を履修し卒業することで、「保育士資格」が取得できます。
養成学校の種別としては、以下の4種類があります。
・4年制大学
・短期大学
・専門学校
・通信制課程のある学校(基準を満たしている必要あり)
2.保育士試験に合格する。
保育士試験は年に2回、前期と後期に分類され実施され、科目別に複数の試験と実技試験を合格することで「保育士資格」が取得できます。
厚生労働省は、毎年保育士試験の合格率を発表しており、平成30年度の合格率は19.74%(68,388人中13,500人合格)です。[注1]
平成29年度の合格率も21.60%(62,555人中13,511人合格)で、この2年の数字を見ただけでも合格率はせいぜい2割前後という低い数字であることがわかります。[注2]
[注1]厚生労働省:保育士試験の実施状況(平成30年度)
(公開終了)https://www.mhlw.go.jp/content/000501893.pdf
[注2]厚生労働省:保育士試験の実施状況(平成29年度)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/shikenkekka.pdf
保育士試験の合格率が低い理由は、筆記試験にあります。筆記試験をクリアしてようやく実技試験に進めるのですが、実技試験の合格率は8割以上と高い合格率となっており、大半が筆記試験でふるい落とされてしまうのです。
なぜ筆記試験が難しいのか、その理由をご説明しましょう。
筆記試験の合格率が低い1つ目の理由は、科目数が9科目もあり、広範囲の知識が求められることです。各科目は6割以上正解しなければならず、すべての科目をカバーするのはとても大変なのです。
9科目のなかでも、特に落としがちな3科目が存在します。社会的擁護、教育原理、社会福祉の3つです。
社会的擁護の科目を落としがちな理由は、教育原理の科目とセットで合格しなければいけない、というのが挙げられます。保育士試験の筆記試験には科目合格という制度があり、合格した科目は3年間有効となるため、1年目で不合格だった科目のみにしぼって2年目、3年目にチャレンジするということが可能です。
しかし、社会的擁護と教育原理の科目はセット扱いで、どちらか片方を落としてしまうと、もう片方が合格ラインの点数を取れていても2科目まとめて不合格扱いになってしまうため、落としてしまいやすいのです。
社会福祉の科目を落としがちな理由は、その範囲の広さにあります。たった1科目の中に、戦後日本の福祉法律関係・ソーシャルワーク・障害者支援・高齢者支援・社会福祉事業の仕組み・生活保護など幅広い範囲が含まれています。
保育士試験は筆記試験だけで9科目もあり、いくつかの難関科目もあります。出題範囲も広く、独学で合格を目指すのにはどうしても限界があります。
特に今社会人として働いている人は、日中働きながら夜に自宅で勉強をするとなると、適切かつ効率のよい勉強法を見つけながらこなすのは大変です。
保育士資格取得のためのおもなルートとしては、
の3つが挙げられます。
一般系大学および短大を卒業した場合、それだけで保育士試験の受験資格は得ることができますので、あとは保育士試験のための勉強や実技を磨いていくかたちです。
「平成3年4月以降に高校を卒業したのが最終学歴」など、学歴だけでは保育士試験の受験資格がない人の場合は、児童福祉施設で2年以上の実務経験を積むことで受験資格を得ることができます。
厚生労働大臣が指定する大学・短大や専門学校などの保育士養成施設で所定の単位を取得すれば、保育士試験を受けることなく保育士資格を得ることが可能です。
合格率が低い保育士試験が免除されるということは、非常に大きなアドバンテージです。
所定の単位を取得すれば保育士試験を受けることなく保育士資格が得られる養成施設として挙げられるのは、厚生労働大臣が指定する大学・短大や専門学校となりますが、このなかでも特におすすめなのは専門学校です。
専門学校なら社会人の通学にも配慮して夕方や夜間に学べるコースなどを用意しているところもあるため、働きながら保育士資格を得ることも可能です。カリキュラムの内容にムダがないため、効率よく保育についての知識を集中的に得られるという点も専門学校の大きな強みです。
社会人は仕事や子育てをしながら学ぶことになるので、時間の確保と学費をできるだけ抑えることが課題となるのではないでしょうか?
そういった点を踏まえて、社会人として養成校に通う場合には、専門学校などの夜間コースや通信学校などを選択するとよいかもしれません。
また、各種学費サポートが使えるかという点もポイントになりますね。
※ハローワークの職業訓練や専門実践給付金等を利用して養成学校を卒業する方法もあります。
保育士試験を受けることなく保育士資格を得たいなら、専門学校が特におすすめです。その理由としては夜間などでも通えるところがある、カリキュラムにムダがないというのが大きいのですが、それだけではありません。
現場のノウハウをみっちり学べるため、子育ての疑問解決がしやすくなることや発達の段階の学びなども得られるというプラスアルファのメリットがあります。
保育士試験の合格率は2割前後という低い数字で、しっかり勉強したくとも社会人が働きながら合格するのは難しい部分も多いのが現実です。
保育に関する指定専門学校なら、社会人として昼間働いて夜に専門学校でしっかり学ぶことも可能ですし、しかも試験を受けることなく保育士資格が取得できるという大きなメリットもありますのでおすすめです。
日本児童教育専門学校Japan Juvenile Education College
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