コラム

保育士になるためには

幼稚園教諭免許状を持っている人の保育士試験における特例を解説

2020年7月03日 8:00

平成27年度より始まった「認定こども園制度」推進のために、幼稚園教諭免許状と保育士資格双方を備えた資格者「保育教諭」が多く求められるようになりました。

 

学校教育と保育を一体化する施設で働く先生たちの需要が高まっていることも相まって、2つの免許・資格取得をスムーズに行えるように設けられた特例が、「幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例」という制度です。

 

幼稚園教諭免許状を取得していている人が条件を満たせば、保育士試験の全科目が免除されます。その仕組みについてご説明します。

 

保育士試験における特例は3段階で設定

幼稚園教諭免許状を取得している場合、保育士試験における特例は3つのケースに分けられて設定されています。

 

1. 幼稚園教諭免許状を取得いる

1つ目は、幼稚園教諭免許状を取得しており実務経験がない、もしくは4320時間以内の場合です。臨時免許ではなく正式の幼稚園教諭としての免許が必要となります。

特例制度によらずに幼稚園教諭免許状を有する者が保育士試験を受験する場合、「保育の心理学」「教育原理」「実技試験」が免除されます。

 

2. 実務経験(3年以上かつ4320時間以上)がある

2つ目は、幼稚園教諭の免許を取得しており、3年以上かつ4320時間以上の実務経験がある場合です。これは児童の保護に従事する仕事に就いていたという経験のことで、幼稚園教諭免許状の取得後に、児童の生活全般を見守り、保護する務めを果たしていたとみなされる仕事の経験が必要です。

 

事務仕事の傍ら、子どもたちを見守る仕事も行っていた、というようなケースでは認められないことになります。幼稚園教諭としての実務経験と認められるのは、特例制度対象とみなされる以下の9種類の施設で働いていた場合のみです。

 

*幼稚園(特別支援学校幼稚部を含む)

*認定こども園

*保育所

*小規模保育事業を営む施設

*事業所内保育事業を営む施設

*公立の認可外保育施設

*へき地保育所

*幼稚園併設型認可外保育施設

*認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書が交付された認可外保育施設

 

いずれの場合でも、関係する法律に基づいて登録されている施設である必要があります。勤務先が特例の対象となる施設なのかについては、各都道府県の保育主管課に問い合わせることもできますので、確認しておきましょう。実際の保育士試験の際には、以前働いていた幼稚園などの施設が発行する「実務証明書」を提出する必要があります。

 

保育士資格を取得したいと思う時点で就労していなくても、過去に実務経験があれば特例が適用されます。複数の施設の勤務経験が合計3年以上かつ4320時間以上となれば対象となりますので、幅広く門戸が開かれているといえるでしょう。実務経験があるとみなされると、保育士資格試験の「保育の心理学」「教育原理」「保育実習理論」「実技試験」が免除されます。

 

3. 大学・短大・専門学校等で特例教科目(4科目・8単位)を修得

3つ目は、大学や短大、専門学校など指定保育士養成施設にて特例教科目を履修している場合です。

 

特例教科目は「福祉と養護」「子ども家庭支援論」「保健と食と栄養」「乳児保育」という4科目で、それぞれ2単位ずつ、合計8単位を取得していることが条件です。履修完了者には「幼稚園教諭免許所有者保育士試験免除科目専修証明書(特例教科目)」が発行されますので、試験の際に持参しましょう。これにより、専門学校などで学んだ分の筆記試験が免除されます。

 

実務経験がない場合は免除が減る

保育士試験における特例について説明しましたが、実務経験がない場合は免除が減ってしまうことに注意しましょう。

 

特例教科目を履修していても実務経験がない場合

実務経験がない、もしくは指定されている期間を満たさない場合は、特例教科目を修了していたとしても、科目免除はありません。実務経験があってこそ、幼稚園教諭免許所有者保育士試験免除科目専修証明書が適用されることになります。逆に特例教科目を修了していなくても、幼稚園教諭としての実務経験さえあれば、保育実習理論は免除となります。

 

3年以上かつ4320時間以上という実務経験の条件クリアを優先すべき

過去に十分な実務経験がある人なら問題ありませんが、これから保育士資格試験を目指す人にとっては、3年以上という経験を積むのはなかなか大変です。まずは幼稚園教諭免許状のみで就職できる場所を探し、働きながら現場を学んでいくのが賢明でしょう。

 

保育士養成校なら卒業により保育士資格を得られる

保育士試験は国家資格であるため、そのハードルは決して低くありません。しかし幼稚園教諭としての免許・経験があれば、幾らかチャレンジしやすい環境が整います。それでも実務経験を積むのは時間がかかるため、若い人がすぐにチャレンジするのは大変でしょう。

 

大学や短大、専門学校の保育学科を卒業すれば、資格試験なしに保育士の資格を取得できます。合格率20%といわれる保育士試験に独学で学んで挑戦するよりも、学校でしっかり教えてもらって卒業と同時に資格取得するほうが、おすすめです。

 

保育士養成施設の保育学科であれば、大学でも専門学校でも卒業と共に保育士の資格を得られます。大学では4年間、専門学校では2年間です。3年の実務経験というハードルよりも期間的に短いため、保育士資格を確実に取得するための最短の道は、信頼できる専門学校で学ぶことだといえるでしょう。

 

まとめ

少子化社会といわれる昨今ですが、共働き家庭が増えている現代では保育士不足が問題視されています。認定こども園の広がりに伴って、保育士資格取得を目指している人も多いことでしょう。

 

幼稚園教諭免許状を持っているなら、できるだけ試験を免除してもらう方法を探るのが保育士資格取得への近道です。一人でも多くチャンスを掴めることを願っています。

 

 

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