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リトミックとは?保育園で取り入れる効果やねらい・やり方を解説

公開日:2022年4月15日 更新日:2024年4月18日

リトミックとは?保育園で取り入れる効果やねらい・やり方を解説

 
リトミックは子どもの心身の発達を促す音楽教育として注目され、保育園や幼稚園で積極的に取り入れられている指導方法です。  
 
本記事では、保育士を目指している人に向け、リトミックの概要から、保育園でリトミックを行うねらい、成長段階に合わせた具体的なリトミックの方法まで詳しく解説します。リトミックを通じ、子どもたちにより良い学びの場を提供しましょう。  
 

目次

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リトミックとは?

まずは、リトミックの概要や効果などを解説します。リトミックとリズム教育の違いも確認してみましょう。
 

リトミックの概要

リトミックは、スイスの作曲家エミール・ジャック=ダルクローズが考案した音楽教育法です。リトミックでは、音楽に合わせて思うがまま体を動かします。また、リトミックの3要素は「音楽を聴く・判断する・表現する」です。
 
最初は音楽を志す若者を対象に行われたリトミックでしたが、次第に子ども向けの活動にシフトしていきました。近年の日本では、子ども向けの音楽教室や幼稚園・保育園などで、リトミックが盛んに取り入れられています。
 

リトミックの効果

子どもがリトミックに取り組むと、感性や運動能力の発達に加え、情緒の安定や、想像力・集中力・思考力の育成が可能です。大勢の仲間と一緒にリトミックを経験する中で、協調性や連帯感も育めます。
 
リトミックでは生活習慣も整えられます。リズムに合わせて片付けなどの作業を促すことで、楽しみながら生活習慣を身に付けられるためです。リトミックを通じ、子どもの身体スキルや社会性を高めましょう。
 

リズム遊びとの違い

ダンスやお遊戯などのリズム遊びも音楽教育の一種です。しかし、リズム遊びとリトミックでは目的が異なります。リズム遊びでは、子どもたちは音楽に合わせて決められた動きを再現します。保育士の動きを真似たり、親子教室でダンスを学んだりなどの活動はリズム遊びです。
 
一方、リトミックでは音楽に合わせた自由な表現が求められます。限られた時間で曲調を理解し、表現方法を考えるといった思考のステップが必要になります。

 

リトミック メリットとデメリットについて

 
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リトミックは子どもたちに今まで述べたような様々な効果が期待できますが、同時にこれらの効果は数値で表されるものではありません。子どもたちの受け止め方も年齢や月齢、特性等によって千差万別。従って、「うちの子はリトミックのおかげでこういうことが出来るようになりました」というような保護者にとって目に見える結果としての発現は起こりにくいことになります。それぞれの子どもにとってより良い結果を導くためにも、保育士(ファシリテーター)自身が学んできた体験に基づいて、子どもたちの受け止め方を予測した、ちょっと簡単かな?というくらいの幅をもたせた指導案を作成することをお勧めします。そして子どもたちはリトミック活動も含め、いつも仲間との遊びの中で様々な生きる力を獲得していくことを忘れないで関わっていきたいものです。

 

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保育園でリトミックを行うねらい

保育園でリトミックを行うねらい
リトミックには、乳児期や幼児期の子どもの成長に役立つ要素がたっぷり詰まっています。また、保育士や子どもたち同士の信頼関係にもリトミックは良い影響をもたらします。
 
例えば、リトミックで音楽やリズムに触れると子どもの想像力や感性を養うことが可能です。親しい関係の友達や保育士と一緒にリトミックをすることで音楽や表現の楽しさを感じられます。
 
また、リズムに合わせてのびのびと体を動かすことで開放感を味わえ、運動が苦手な子どもにも体を動かす楽しさを伝えられるでしょう。

 

保育園でのリトミックのやり方

保育園で行うリトミックのやり方として以下の方法が挙げられます。
 
・音楽に合わせて手足や体全体を動かす
・リズムに合わせて楽器を鳴らす
・動物や乗り物などの真似をする
・道具を使って表現する
 
楽器には、簡単に音を鳴らせるタンバリン・鈴・カスタネットなどが向いています。年齢が上がるにつれ複雑な楽器に挑戦してもらい、表現の幅を広げましょう。
 
リトミックにおすすめの道具は、ハンカチやスカーフ、ボール、リボンなどです。ビニールテープを割いて作ったポンポンのように手作りの道具もリトミックに使えます。

 

成長段階に合わせたリトミック

成長段階に合わせたリトミック
 
楽しくリトミックを行うには、子どもの成長段階に応じて内容を設定する必要があります。乳児期・幼児期、それぞれにマッチするリトミックの内容を解説します。

 

乳児期

リトミックは0歳から始められます。0歳の子どもの場合は、保育士がサポートしつつリトミックを実施しましょう。立ったり歩いたりすることはできなくても、腕を上げたり指でジェスチャーをしたりしてリトミックの楽しみを味わえるように工夫しましょう。
 
1歳頃の子どもは音に合わせて手を叩いたり、体を揺らしたりジャンプしたりなどの動きを取り入れることで活動の幅を広げられます。子どもの思うまま、自由な活動を促しましょう。
 
2歳頃の子どもは、想像力・思考力が発達しています。リズムや音楽から動物や乗り物、出来事などを連想させるなど、イメージを高められる活動がおすすめです。
 

幼児期

幼児期になると、グループ活動ができるようになります。友達同士で手をつなぎ、音楽に合わせて散歩をしたり、全員で一つのものを表現したりといった活動にも取り組めます。あいさつや握手などを取り入れた、社会性を養うリトミックもおすすめです。
 
また保育士の声かけに応じて、ストーリーに沿った表現も可能になります。「雨が降ってきたのかな」「雷がどんどん近づいてきたかも」などと、子どもが楽しめる声かけを考えてください。なお、リトミックの表現には正解がありません。子どもならではの自由な表現を尊重しましょう。
 

 

保育園でリトミックを実践しよう

子どもがリトミックに取り組むことで、感性や運動能力の向上、情緒の安定、想像力・集中力・思考力などの育成が見込めます。リトミックには、音楽に合わせて体を動かしたり、楽器や道具を活用したりさまざまな方法があります。楽しくリトミックに取り組めるように子どもの成長過程に応じたプログラムを実践しましょう。

 

 

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