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スモールステップとは? 期待できる効果や保育における実践のポイントを解説

公開日:2023年6月28日 更新日:2024年5月28日

スモールステップとは? 期待できる効果や保育における実践のポイントを解説


「スモールステップ」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。これは、小さな目標を一つずつ達成しながら、最終的な目標に向かうことを指します。しかし、この方法で取り組むメリットや保育現場での活かし方をご存じではない方も少なくありません。

本記事では、スモールステップによって期待できる効果や保育における実践ポイントを解説します。スモールステップについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご一読ください。

目次

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スモールステップとは?

スモールステップとは、最終的な目標達成までに必要なステップを細かく設定し、一つずつ着実に達成していくことで目標にたどり着く手法です。特に、大きな目標や課題を達成したいときにおすすめの考え方です。
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難易度の高い目標はなかなか達成しにくく、挫折したり圧倒されたりしてしまうことも少なくありません。しかし、スモールステップを取り入れると、手の届きそうな小さな目標を掲げることができます。「目標を達成できた」という成功体験を繰り返し得られて自信がつくため、挫折もしにくくなります。成功を繰り返した結果、最初に掲げていた大きな目標にもたどり着くことができるのです。
 

保育におけるスモールステップの例

保育におけるスモールステップの例

 
スモールステップは、ビジネスやスポーツなど、あらゆる分野で取り入れられています。もちろん、保育においても有効な手段です。
 
ここからは保育におけるスモールステップの例を、子どもたちと先生に分けて説明します。
 

子どもたちのスモールステップ

 
子どもたちに関わっていると、「苦手な食べ物を食べられるようになってほしい」「お片付けが率先してできるようになってほしい」など、「こういう子に育ってほしい」と思いを抱くことがあります。しかしいくら声掛けをしても、すぐに実行するのが難しい子どももいます。そのようなときに取り入れたいのが、スモールステップです。
 
例えばお片付けができない子に対するスモールステップの指導方法は、下記のとおりです。
 
1.保育士が片付ける姿を見せながら、片付けの大切さを繰り返し伝える
2.興味を持ったタイミングで、1つだけ片付けてみるように促す
3.片付けられたことをしっかり褒める
4.できそうなタイミングで、2つ3つと片付けをお願いし、できたら褒める
5.最後まで片付けができるよう、繰り返し行う
 
子どもに対するスモールステップでは、子どもが「できた」と実感できる機会を作っていくことが大切です。加えて大人が喜んだり褒めたりしてくれると、そのことが自信につながります。うれしい気持ちを積み重ねられるよう、しっかり声を掛けてあげてください。
 

先生のスモールステップ

 
先生には、行事の準備やおたより作成などさまざまな仕事があります。「おたよりを作らないと」と思っていても、なかなか乗り気になれないこともあるでしょう。そんなときにもスモールステップは役立ちます。
 
例えば、おたより作成の際は下記のように進めていきます。
 
1.「保護者のもとにおたよりを届ける」など、ゴールを決める
1.1.発送予定日を確認し、いつまでにどのステップまで済ませるといいかも考えておく
2.作成に必要なものや資料を具体的に考え、準備する
2.1.載せる内容を決める
2.2.挿絵やイラストを選ぶ
2.3.紙やペン、パソコンなど作成方法に合わせて必要なものを揃える
3.おたよりを作成する
3.1.レイアウトを考える
3.2.見出しを決め、内容を書き込む
3.3挿絵やイラストを入れる
3.4.園長や先輩に全体チェックを依頼する
4.送付に必要なものや準備を行う
4.1.封筒や切手、住所録など、必要なものを準備する
4.2.住所や宛名を記入する
4.3.封をする
5.発送する
 
先生の場合も、全体を見通して漠然と考えるのではなく、一つひとつ手順を踏んで考えることが大切です。細分化する際はできる限り具体的に考えるよう意識しましょう。
 

スモールステップに期待できる効果

スモールステップに期待できる効果
 
スモールステップのメリットは、大きな目標を達成しやすくなるだけではありません。前向きに取り組めたり、課題を把握しやすくなったりと、プラスの効果が期待できます。
 
ここからは、スモールステップに期待できる効果について説明します。
 

モチベーションを維持できる

 
スモールステップを取り入れると、モチベーションを維持しやすくなります。大きな目標を掲げていると達成するまでの道のりが長く思えてしまうため、途中で諦めそうになることが多々あります。しかし、小さな目標を達成し続けていると常に達成感を感じられるため、やる気を保ちやすくなるのです。
 
目標に対して関心も持ち続けやすくなるため、継続的に取り組めます。
 
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課題点が明確になる

 
スモールステップで取り組むと、課題点が明確になります。理由は、目標までの道のりを細かく分けて考えるためです。目標に向かう過程のどこに問題を抱えていて、何を解決しなければならないのかに気付きやすくなるため、個人的な課題の克服にもつながります。
 
課題の早期発見と解決ができれば、最終的な目標を達成する確率もぐっと高まるでしょう。
 
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やるべきことを把握しやすい

 
スモールステップを使って目標を細分化すると、やるべきことを把握しやすくなります。その結果漠然と行動しなくて済むようになるため、適切な優先順位を付けて目標に向かえます。
 
目標に向かって行動する本人にとってもメリットとなりますが、指導する立場の人にとってもよい効果が期待できます。スモールステップはお互いに順序立てて共通した認識を持てるため、認識の相違が起きたり疑問が生じたりしにくくなるでしょう。また、教える内容が整理しやすくなるといったメリットもあります。
 
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スモールステップの進め方

 
スモールステップでは、最終的な目標を細かく分けて考えることが大切ですが、どのように実践していけばいいのか分かりにくいものです。また、ただ単に細分化した目標を作っても、具体的に成長していく姿がイメージできません。達成するイメージを持って確実に進めていくためにも、正しく進めていく必要があります。
 
ここからは、スモールステップの進め方について詳しく説明します。
 

ゴールを決める

 
スモールステップを実践する際は、まず具体的な最終ゴールを決めましょう。具体的にする理由は、ゴールから遡って取り組む内容を考えていくためです。
 
具体的な目標とは、いつまでに、誰が、どこで、何を、なぜ、どのようにするかという5W1Hが明確になった目標のことです。目標設定に悩んだら5W1Hを意識してみてください。
 

ゴールまでの課題を細分化する

 
目標が決まったら、どのような過程を踏む必要があるのかを考えましょう。その際に気をつけたいのは、達成しやすいように段階を追ってできるだけ細かく目標を設けることです。30分程度でできる内容にすると、取り組みやすくなります。
 

一つずつ進める

 
道筋を立てたら、後は順番に進めていきます。「まあこのくらいでいいか」と、どんどん次に進めるのはあまりおすすめできません。大切なのは、「できた」という経験を確実に積み重ねることです。達成感や充実感を覚えられ、やる気の向上にもつながります。
 

スモールステップ実践のポイント

 
スモールステップは、ただ単にステップを踏んで進めればうまくいくというわけではありません。目標を確実に達成するためには、実践する際に気をつけなければならないことがいくつかあります。
 
ここからは、スモールステップを実践する際のポイントを紹介します。
 

一人ひとりのレベルに合わせる

 
スモールステップを実践するときは、一人ひとりのレベルに合わせましょう。同じ過程を踏んでいても、人によって得意・不得意は異なるからです。難しいと感じるポイントやタイミングが違うため、つまずいたときにはステップを見直したり、内容を変えたりと柔軟に対応することが大切です。
 
子どもたちが取り組むときには、その子のレベルに合っているか、無理なく取り組める内容になっているかに配慮しましょう。また本人の意思も尊重すべきです。本人が嫌だと感じているのに、保育士の意思だけで無理に進めてもうまくいきません。「これはできそうかな?」と話し合いながら、お互いが楽しく、心地よく進められるように工夫しましょう。
 

時間配分を考慮する

 
スモールステップで何かに取り組む際には、時間配分を考慮することも大切です。細分化されたステップを踏んでいたとしても、だらだらと取り組んでしまうとゴールを達成するまでに時間がかかってしまいます。どのステップをどのくらいの時間で行うのか、ゴールにたどり着くまでにはどの程度の期間が必要かをあらかじめ考えておき、それに沿って進めていきましょう。
 
また、大人に比べて、子どもの集中力は長くは続きません。なるべく短い時間でできることを選び、集中力が続く範囲で時間設定をすると、子どもへの負担を軽減できます。
 

達成したら小さな"ご褒美"を

 
最終的なゴールを達成した時点でのご褒美も重要ですが、ステップごとのご褒美があるといいでしょう。継続してモチベーションを保てますし、各ステップを達成できた充実感をより一層味わえるからです。子どもたちが取り組む場合、ご褒美の内容も子どもと一緒に決めるといいでしょう。
 
また子どもが何かに取り組んでいるなら、過程を褒めてあげることもとても大切です。何かができるようになったときに褒めてあげるのはもちろん、日々頑張って取り組む姿勢に対しても前向きな声を掛けてあげましょう。保護者や保育士が見ていてくれていることが分かると、子どもも「もっと頑張ろう」という気持ちを持ちやすくなります。
 

まとめ

 
「大きな目標を達成したい」と考えていても、ただ漠然と努力すると諦めたり苦しくなったりしてしまうものです。そこで取り入れたいのが、目標までの過程を細分化して小さなステップを踏んでいくスモールステップです。スモールステップの手法を使えば、ゲーム感覚で楽しく、充実感を持って目標達成を目指せます。
 
保育士が自分のために取り入れることもできますし、子どもたちの成長を促す際にも活用できます。うまく取り入れれば効率的に目標が達成できるため、日々の保育に取り入れてみてください。
 
これから保育士を目指したいとお考えの方は、まず学ぶ学校を選びましょう。日本児童教育専門学校では、2年間、日中に通学するコースの他にも、夜間に学べるコースや3年制でじっくり学べるコースなども設けられています。プライベートの都合に合わせて学べる充実した環境が整っています。興味がある方は、まず資料請求をしてみてください。
 

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