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保育士のクラスリーダーには何年目でなれる? 役割や就任するメリットなどを紹介!

公開日:2024年9月27日 更新日:2024年9月27日

保育士のクラスリーダーとは?


保育士には、国がキャリアアップのために設けた役職の他、園独自で設けられている役職などがあります。クラスリーダーは、園内で定められた役職の一つです。各園ごとに担う役割は異なり、就任するのに必要な経験年数も変わります。

本記事では、保育士のクラスリーダーは何年目でなれるのか、役割や就任するメリットは何なのかをご紹介します。保育士になりたいと考えている方や、クラスリーダーの仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

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保育士のクラスリーダーとは?

 
クラスリーダーとは、クラス運営の中心的な役割を担う保育士のことです。全ての園で共通して設けられている役職ではなく、各園ごとに設けられている役職です。クラスリーダーには、勤めている保育園の基本的な仕事の流れを覚えた後、実務経験を積み、リーダーとしての能力が認められた保育士が選ばれるケースが多くなっています。
 
園内で決められた役職のため、園ごとに体制が異なる点には注意が必要です。例えば、1年を通して同じ保育士がクラスリーダーを務める保育園もあれば、週ごとに変わる保育園もあります。同じ保育士が担う場合は、一般的に経験豊富で専門性の高い保育士が選ばれますが、一定期間で交代する場合は、仕事に慣れてきたら新人保育士でも任される可能性があります。
 

保育士がクラスリーダーになるのは何年目から?

 
保育士がクラスリーダーになれるのは、早くて2年目からです。一般的には4年目以降にクラスリーダーを任されるケースが多いといわれています。
 
クラスリーダーは、主に複数担任制のクラスで導入されている役職です。クラスに関わる保育士をまとめたり、保育に関する指導をしたりしなければならないため、基本的には経験を積んだ保育士が任されます。
 

保育士のクラスリーダーの役割

保育士のクラスリーダーの役割
 
保育士のクラスリーダーの役割は、クラス内の保育の責任者になって保育計画を立案・実施したり、他のクラスの保育士との調整役になったりと多岐にわたります。
 
ここでは、保育士のクラスリーダーの主な役割をご説明します。
 

クラス内の複数の保育士の責任者となる

 
保育士のクラスリーダーの役割の一つに、クラス内の保育士の責任者となることが挙げられます。保育園では保育士の配置基準があるため、クラス内に複数の保育士がいることがあります。
 
保育士の配置基準は、下記の通りです。
 
・0歳児:子ども3人につき保育士1人
・1〜2歳児:子ども6人につき保育士1人
・3歳児:子ども15人につき保育士1人
・4〜5歳児:子ども25人につき保育士1人
 
子どもの年齢が低いクラスほど保育士の数が増えるため、クラスを引っ張っていく存在の保育士が必要です。クラスリーダーになった保育士は、クラスにいる保育士をまとめながら保育を行わなければなりません。
 
※参考:厚生労働省.「e-Stat_政府統計の総合窓口:令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者職種」.
 

クラスの運営計画を立てる

 
クラスの運営計画を立てることも、保育士のクラスリーダーの仕事です。具体的には、保育内容を考えたり、保育士の役割分担を考えたりと、円滑に保育を行うための計画を立てます。
 
保育士が複数人いると、保育に対する考え方が異なることもあるでしょう。そのため、クラス内での保育方針を定め、全員で同じ目標に向かって保育を行えるようにすることが大切です。他の保育士と良好な関係を築くためにも、クラスリーダーにはコミュニケーション力が必要です。
 

保育園全体の運営にも関わる

 
保育士のクラスリーダーは、保育園全体の運営にも関わります。昼食や着替えの補助、お昼寝の見守り、連絡帳の記入など、いろいろな仕事がある保育士は、日中にその園に在籍する保育士が全員集まってゆっくり話す時間がなかなか取れません。
 
そのため、各クラスを代表してクラスリーダーが集まり、行事予定の内容を話し合ったり、園庭やホール(遊戯室)を使う順番を決めたりすることもあります。その際には、クラスの意見を取りまとめて他のクラスの保育士に伝えます。
 
他クラスの保育士と相談し合ったり、クラスの課題や取り組みを伝えたりする場面が多くなるため、人前で話す力も欠かせません。
 

保育士のクラスリーダーに就任するメリット

 
クラスリーダーになるとどうしても仕事が増えてしまうため、「負担が大きくなりそう」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、就任するメリットもたくさんあります。
 
ここからは、保育士がクラスリーダーに就任するメリットをご紹介します。
 

責任ある仕事によってやりがいが生まれる

 
クラスリーダーに就任するメリットは、責任ある仕事が増える一方で、その分やりがいが生まれることです。保護者への連絡・相談、園内の全体会議への参加、同じクラスの保育士との話し合いなど、いろいろな経験を積んでいく中で、保育士としての責任や社会人としての自覚もよりいっそう持てるようになるでしょう。
 
初めてクラスリーダーを務めるときは不安や緊張もあるかもしれませんが、乗り越えていくことで仕事の充実感を味わえるはずです。
 

保育園の運営に携わることで視野が広がる

 
保育士のクラスリーダーに就任するメリットの一つに、保育園の運営に携わることで視野が広がることが挙げられます。経験の浅い保育士の場合は、その日1日の保育を円滑に進めることで精一杯なってしまうこともありますが、クラスリーダーになると1年間を見据えて保育を行わなければなりません。
 
見通しを持ってクラスの保育計画を立てたり、園全体の行事やイベントを考えたりする中で、先を見通して考える力や判断力を養えるはずです。また、他の保育士への気配りが必要になることもあるため、自分のことだけでなく、周囲の様子を見ながら行動する力も付きます。
 

スキルアップのきっかけになる

 
クラスリーダーに就任するメリットは、スキルアップの第一歩になることです。日々の保育を滞りなく行えるようになると、大きなトラブルなく自分の仕事を進められるようになりますが、同じことを繰り返し行うだけでは新しいスキルはなかなか身に付きません。
 
クラスリーダーになると、今まで行っていなかった業務にも携われるようになります。クラスの中心となって保育を行うことで、違った角度から物事を捉え、新しい考え方もできるようになるでしょう。
 
クラスリーダーとしての仕事ぶりを評価してもらえれば、ゆくゆくは副主任や主任などに抜擢される可能性も高くなります。キャリアアップしたいと考えている人にとっては、大きなチャンスになるはずです。
 

【知っておきたい】保育士の役職

【知っておきたい】保育士の役職
 
キャリアアップしたいと考えている方は、保育士にどのような役職があるのかを知り、キャリアプランを考えておくことが大切です。各役職にどのような役割があるのか、どのような経験があればその役職に就けるのかを知ることで、明確な目標を持って働きやすくなるでしょう。
 
ここからは、保育士の役職をご紹介します。
 

職務分野別リーダー

 
職務分野別リーダーとは、国が民間の保育士向けに設けた役職です。この役職に就くには、保育士としておおむね3年以上の経験があり、指定されたキャリアアップ研修を終了する必要があります。研修分野は、乳児保育・幼児教育・保育実践・マネジメントなどの8分野で、希望する分野を受けることが可能です。
 
職務分野別リーダーの役割は、後輩の育成や主任保育士の補佐などです。自身のチームに配置された保育士をまとめる必要があるため、指導力を養えます。
 
また、研修を通して各分野の専門性を高められることもメリットです。知識を深めるのはもちろん、具体的な助言方法や指導方法なども習得できるため、実践的な力を伸ばせます。
 
※参考:厚生労働省.「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ 」.
 

副主任保育士・専門リーダー

 
副主任保育士・専門リーダーは、職務分野別リーダーの上の役職で、同様に国が民間の保育士向けに設けました。副主任保育士と専門リーダーは、それぞれ役職に就くための要件や、役割が異なります。
 
専門リーダーは、保育士として7年以上の経験と職務分野別リーダーの経験に加え、4つ以上の分野の研修を終了する必要があります。専門リーダーの役割は、保育園内の職務分野別リーダーを統括することです。より高い専門性を身に付け、後輩の指導をしたり、園全体の支援体制を整えたりします。
 
一方で副主任保育士は、保育士として7年以上の経験と職務分野別リーダーの経験に加え、マネジメントとその他3つの分野の研修を終了する必要があります。副主任保育士の役割は、主任保育士の補佐として園全体を統括することです。
 
必要な経験年数の要件は同じですが、副主任保育士の方がよりマネジメント力が求められます。そのため、専門リーダーとして勤める中で後輩への指導方法を学んでいけば、より実践的な力を付けて副主任保育士になれるでしょう。
 
※参考:厚生労働省.「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ 」.
 

主任保育士

 
主任保育士は、専門リーダーや副主任保育士よりも上の役職です。この役職に就くために必要な要件は特にありませんが、平均勤続年数が21年ほどの人が多いといわれています。ただし、小規模な保育園の場合は、もう少し経験年数が少なくても就任する場合もあります。
 
主任保育士の役割は、園長の補佐として園全体を統括することです。園の運営に関する業務を幅広く担わなければならないため、専門リーダーや副主任保育士としての経験を求められることも多くなっています。
 
※参考:厚生労働省.「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ 」.
 

園長

 
園長は、保育園の運営・経営の責任者のことです。園長になるための要件も特にありませんが、現場保育士とは異なる業務も行わなければならないため、幅広いスキルを求められます。
 
園長の役割は、行政や保護者の対応、園の安全管理、保育士の採用、資金管理などです。園の責任者として、多岐にわたる業務を担います。子どもの安全はもちろん、職員も安心して働ける職場づくりを行う必要があります。
 
※参考:厚生労働省.「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ 」.
 

まとめ

 
保育士のクラスリーダーとは、各園で設けられた役職のことです。園ごとに就任する条件は異なりますが、早くて2年目から、一般的には4年目以降に抜擢されることが多いといわれています。
 
クラスリーダーは、クラスをまとめる役割を担います。また、クラスを代表して園全体で行う会議に出たり、1年間の保育計画を作成したりと、さまざまな業務を担当するやりがいのある仕事です。保育士としての責任が増しますが、より仕事のやりがいを実感できたり、その後のキャリアアップを目指しやすくなったりするのがメリットです。
 
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