保育士コラム

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保育士試験の実技はどれがいい?科目選びの正解を解説

保育士試験の実技はどれがいい?科目選びの正解を解説

保育士試験の実技試験では、音楽・造形・言語の3科目から2つを選びます。「どれを選べば合格しやすいの?」と迷っている方は多いはず。この記事では、各科目の内容や必要な準備量を丁寧に比較しながら、自分に合った科目の選び方をわかりやすく解説します。科目選びで失敗しないよう、まずは結論からお伝えしましょう。

目次

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保育士試験の実技科目はどれがいい?結論から先にお伝えします

保育士試験の実技科目はどれがいい?結論から先にお伝えします

結論からお伝えすると、楽器経験がない方には「造形+言語」の組み合わせが最もおすすめです。音楽は事前に課題曲が公表されますが、ピアノなどの練習にかかる時間が他の科目より長くなりやすいため、初心者には負担が大きくなりがちです。それぞれの科目の特徴を以下でくわしく見ていきましょう。

初心者におすすめの科目ランキング

初学者が選びやすい科目を難易度・準備しやすさの観点でまとめると、次の順番になります。

  1. 言語:台本を自分で用意し、声と表情だけで表現するため道具が不要。練習は自宅で完結でき、「慣れ」で着実に上達しやすい
  2. 造形:絵の得意・不得意はありますが、構図や描き方のパターンを練習すれば短期間で合格ラインに到達できる
  3. 音楽:課題曲や伴奏形式は事前に把握できますが、楽器を触ったことがない方は練習期間が長くなりやすい

つまり、初心者には「言語+造形」の組み合わせが最短ルートになりやすいです。ただし「絵が苦手で人前なら話せる」など、得意・不得意は人それぞれなので、次の判断基準も参考にしてみてください。

科目選びで迷ったときの判断基準

科目を選ぶときは「練習時間が確保できるか」と「自分の得意なことは何か」の2軸で考えるのがシンプルです。

状況 おすすめの組み合わせ
ピアノや楽器の経験がある 音楽+言語 または 音楽+造形
絵を描くのが好き・得意 造形+言語
人前で話すのが得意 言語+造形 または 言語+音楽
特に得意分野がない 造形+言語(準備しやすい)

「得意なことで受ける」が基本ですが、試験まで時間がない場合は、練習量が少なくて済む科目を優先するのも賢い選択です。

保育士試験の実技試験の基本情報をおさらい

保育士試験の実技試験の基本情報をおさらい

科目選びに入る前に、実技試験の基本的な仕組みをおさらいしておきましょう。実技試験の合格率や選択ルールを知っておくと、どのくらい本気で準備すべきかの感覚がつかみやすくなります。

実技試験の仕組みと2科目選択のルール

保育士試験の実技試験は、筆記試験の全科目に合格した後に受験できます。音楽表現・造形表現・言語表現の3科目が用意されており、そこから2科目を選択して受験するのがルールです。

試験の申込時に科目を選ぶ必要があるため、受験願書を出す前に必ず決めておきましょう。一度選んだ科目は原則として変更できないため、慎重に選ぶことが大切です。

実技試験は毎年前期(6〜7月頃)・後期(12月頃)の年2回実施されます。筆記試験の合格科目には3年間の有効期間があるため、「今年は筆記、来年は実技」という計画的な受験も可能です。

合格率は約8割!実技試験は難しくない?

厚生労働省の発表によると、保育士試験全体の合格率は20〜25%程度ですが、実技試験単体の合格率は約80〜90%と非常に高い水準です。筆記試験を突破した方のほとんどが実技でも合格しているため、「実技は難しくない」という印象を持つ方も多いでしょう。

ただし、「受ければ受かる」と油断して無対策で臨むのは危険です。採点は各科目50点満点で、30点以上(60%以上)で合格となります。準備不足や当日の緊張で不合格になる方も一定数いるため、しっかり練習して臨みましょう。

音楽・造形・言語、3科目の内容と特徴を比較

音楽・造形・言語、3科目の内容と特徴を比較

実技3科目はそれぞれ求められるスキルがまったく異なります。音楽は演奏力、造形は描写力、言語は表現力と、必要な準備の方向性も違います。それぞれの内容をくわしく見ていきましょう。

音楽(弾き歌い)の内容と必要なスキル

音楽の実技試験では、事前に発表された2曲のうち当日指定された1曲を、ピアノ・ギター・アコーディオンのいずれかで弾き歌いするという形式です。試験時間は約3分間。楽器は持参ではなく、会場に用意されたものを使います(ただしギター・アコーディオンは持参)。

求められるのは演奏の完璧さよりも、「子どもたちが楽しめる保育の場面として成立しているか」です。多少ミスをしても、笑顔で歌い続けることができれば合格ラインに届くケースがほとんどです。

一方で、楽器経験がゼロの方は独学での習得に時間がかかります。ピアノ教室に通う費用も生じるため、コストと時間の両面で負担が大きくなりやすいです。

造形(絵画)の内容と必要なスキル

造形の実技試験は、当日指定されたシチュエーションをもとに、保育の場面を絵で表現するという内容です。試験時間は45分間で、画用紙(A4サイズ)に色鉛筆・クレヨンなどの画材を使って描きます。画材は自分で持参します。

求められるのは「美術的に上手い絵」ではなく、子ども・保育士・背景が描かれた場面として成立している絵です。人物の表情や動きが読み取れること、背景が描かれていることが重視されます。

絵に自信がない方でも、人物の描き方・背景の描き込み方のパターンを練習することで合格レベルに到達できます。色鉛筆での着色練習を重ねれば、比較的短期間で仕上がりが安定してくる科目です。

言語(お話)の内容と必要なスキル

言語の実技試験は、あらかじめ公表されている3つのお話の中から、試験室に入室したあとに1つが指定され、3歳児クラスの子ども15人程度を前に3分間でお話しするという形式です。絵本・台本・人形などの道具は一切使用禁止で、声と身振り手振りだけで表現します。

課題のお話は年度ごとに公表されており、令和7年度(2025年度)の試験では「ももたろう」「おむすびころりん」「3びきのこぶた」の3つが課題とされています。試験室に入室したあとにどれか1つが指定される形式のため、3つすべてを準備しておくことが大切です。いずれもなじみ深い昔話のため、ストーリーを覚えることへのハードルは比較的低めでしょう。

保育士試験の実技でどれがいいか迷っている方にとって、試験で評価されるのは「子どもに伝わる話し方ができているか」という点です。棒読みにならず、声に抑揚をつけ、登場人物を演じ分けられると高評価につながります。絵本や台本などの道具は一切使用禁止で、声と身振り手振りだけで表現するため、自宅でも同じ条件で練習しやすい点が、この科目の大きな強みといえます。

科目ごとの準備期間と練習量の目安

科目ごとの準備期間と練習量の目安

「合格のためにどのくらい練習すればいいの?」という疑問に答えるために、各科目の練習時間の目安をまとめました。あくまでも目安ですが、スケジュールを立てる際の参考にしてください。

音楽にかかる練習時間の目安

楽器経験がまったくない場合、ピアノの基礎練習から始める必要があるため、合計で100〜200時間以上の練習が必要になるケースもあります。逆に、楽器経験がある方なら30〜50時間程度で仕上げられることも多いです。

練習の流れとしては、まず課題曲の楽譜を確認 → 基本的な弾き方の習得 → 弾きながら歌う練習 → 通し演奏を繰り返す、という順番が一般的です。

試験まで3〜4か月以上ある方なら挑戦できますが、試験直前に申し込んだ方には時間的に厳しい科目です。独学が不安な場合はピアノ教室への短期通学も選択肢に入れましょう。

造形にかかる練習時間の目安

造形は、毎日30〜45分の練習を1〜2か月続けることで合格レベルに到達できる方が多い科目です。総練習時間でいえば、30〜60時間が一つの目安になります。

練習の進め方は、人物の基本的な描き方(顔・体・手足)→ 背景の描き方 → 全体を45分以内に完成させる練習、という流れがおすすめです。

時間配分のコツをつかむことが合格への近道で、45分でどこまで描けるかを繰り返し試すことが大切です。色鉛筆は本番と同じ道具を用意して慣らしておくと、当日のパフォーマンスが安定します。

言語にかかる練習時間の目安

言語は3科目の中で最も短い準備期間で合格を狙いやすい科目です。台本を覚えて話し方を磨くことが中心になるため、総練習時間の目安は20〜40時間程度です。

練習の流れは、お話のセリフを覚える → 声の抑揚・表情をつけて練習する → 3分ちょうどで話しきれるよう調整する、という順番が効果的です。

鏡の前で練習したり、スマートフォンで自分の様子を録画して確認したりするのが上達の近道です。話す速さや間の取り方を客観的に確認できるため、短期間での修正がしやすくなります。

自分に合った科目の選び方:3つのチェックポイント

自分に合った科目の選び方:3つのチェックポイント

ここまで各科目の特徴をお伝えしてきましたが、「やっぱり自分がどれを選べばいいのかわからない」という方に向けて、判断に使える3つのチェックポイントを整理しました。

楽器の経験があるかどうか

音楽を選ぶかどうかは、楽器の経験の有無がほぼ決め手になります。ピアノ・ギター・アコーディオンのいずれかを学んだことがある方、または音楽関連の活動経験がある方は、音楽科目を選ぶメリットが大きいです。

一方、楽器を触ったことがない方が音楽を選ぶと、練習期間が長くなり筆記試験の勉強と並行するのが難しくなりがちです。「昔ピアノを習っていた」という程度でも十分アドバンテージになるため、自分の経験を正直に振り返ってみましょう。

楽器経験がない場合は、音楽以外の2科目(造形・言語)を選ぶのが無難です。

絵を描くことへの苦手意識はあるか

「絵が苦手」という理由だけで造形を諦める必要はありません。造形の試験で求められるのは美術的なセンスではなく、保育の場面を伝えられる絵であるためです。

ただし、「絵を描くこと自体が嫌い」「練習しても楽しくなれそうにない」という強い苦手意識がある場合は、言語と音楽の組み合わせを検討しましょう。

絵への抵抗が「下手なだけで嫌いではない」なら、パターン練習で十分カバーできます。過去の試験で出題されたテーマ(水遊び、運動会、給食など)をもとに、似たような場面を繰り返し描く練習が効果的です。

人前で話すことへの抵抗はあるか

言語の試験は、試験官を「子ども」に見立てて一人でお話しする形式です。試験官は2〜3名いることが多く、じっと見られながら一人で話し続けることになります。

人前で話すことが極度に苦手な方や、緊張すると頭が真っ白になってしまうタイプの方は、無対策のまま言語を選ぶのは避けたほうが安心です。ただし、十分な練習で「覚えた台本を体に染み込ませる」状態にしておけば、緊張していても口が自然に動くようになります。

逆に、子どもと関わる仕事の経験がある方や、人前でのプレゼン・接客に慣れている方には、言語は最も取り組みやすい科目のひとつです。

実技試験に落ちる人の共通点と対策

実技試験に落ちる人の共通点と対策

合格率が高い実技試験でも、準備の仕方を間違えると不合格になることがあります。実際に不合格になりやすいパターンと、それを防ぐための対策を確認しておきましょう。

科目ごとの不合格になりやすいポイント

各科目に共通することもありますが、特に注意したい科目別のポイントは次のとおりです。

音楽で不合格になりやすいケース

  • 演奏に集中しすぎて歌が小さくなってしまう
  • ミスしたときに止まってしまい、再スタートできない
  • 表情が固まったまま最後まで演奏してしまう

造形で不合格になりやすいケース

  • 時間配分に失敗して背景や人物が未完成のまま終わる
  • 登場人物が1人しか描かれておらず場面として成立していない
  • 色塗りが白い部分だらけで全体に薄い印象になる

言語で不合格になりやすいケース

  • 棒読みで抑揚がまったくなく、子どもへの語りかけ感がない
  • 3分に届かず早口で終わってしまう
  • 台詞を忘れて長い沈黙が発生する

合格するために最低限おさえておくべきこと

科目を問わず、合格に向けて共通して大切なことがあります。

まず、採点基準(評価観点)を事前に確認しておくことです。一般社団法人全国保育士養成協議会が公表している「実技試験について」には、各科目の評価ポイントが記載されています。これを読まずに練習を始めると、的外れな努力をしてしまうリスクがあります。

次に、必ず一度は通し練習を録画・録音して確認すること。自分では上手くできているつもりでも、客観的に見ると意外な課題が見つかります。特に言語の声の大きさ・音楽の表情・造形の時間配分は、客観的な確認なしに改善しにくいポイントです。

最後に、試験当日を想定した本番練習を重ねること。緊張した状態でも体が動くよう、繰り返し練習しておくことが合格への最短ルートです。

まとめ

まとめ

保育士試験の実技科目選びは、自分の得意・不得意を素直に見つめることがいちばんの近道です。

  • 楽器経験がある → 音楽を選ぶ価値あり
  • 特に経験がない初心者 → 造形+言語がおすすめ
  • 試験まで時間が少ない → 言語を軸に考える

実技試験の合格率は高いですが、準備なしで臨むのは禁物です。採点基準を確認し、通し練習を録画で確認しながら着実に仕上げていきましょう。

科目の選び方に迷ったら、「どれが一般的に簡単か」よりも「自分が今から練習して楽しめるか」で選ぶと、モチベーションが続きやすくなります。保育士の夢に向けて、ぜひ自分らしい選択をしてみてください。

保育士試験 実技 どれがいいについてよくある質問

保育士試験 実技 どれがいいについてよくある質問

造形と言語の組み合わせが多いと聞きますが、本当ですか?

はい、楽器経験がない受験者が多いこともあり、「造形+言語」の組み合わせを選ぶ方は多いです。ただし合格のしやすさは個人の得意不得意によっても変わるため、自分のスキルと照らし合わせて選ぶことが大切です。

実技試験は独学で合格できますか?

十分に可能です。特に造形と言語は自宅での練習で対応できます。音楽は楽器経験がない場合、独学のみでは難しいケースもあるため、必要に応じてピアノ教室への短期通学を検討しましょう。

実技試験の科目は申し込み後に変更できますか?

原則として変更できません。受験願書を提出する前に必ず科目を決めておく必要があります。迷っている方は申し込み前にしっかり検討しましょう。

保育士試験の実技試験の合格点は何点ですか?

各科目50点満点で、30点以上(60%以上)が合格ラインです。2科目両方が30点以上であれば合格となります。

実技試験は何回でも受け直せますか?

筆記試験の合格には3年間の有効期限があり、その期間内であれば実技試験は再受験できます。不合格になった場合も、次の試験(前期または後期)で再挑戦が可能です。

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この記事の監修者
保育の豆知識 編集チーム
保育の豆知識 編集チーム

日本児童教育専門学校 講師
保育の豆知識 他

保育の豆知識 編集チームでは、保育士の方、保育士を目指している学生、社会人の方に、保育士のなり方や働き方、保育に関する情報を発信していきます。

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