保育士コラム

保育の豆知識

保育士さんが持っていて役立つ資格

公開日:2020年8月28日 更新日:2024年3月04日

保育士さんが持っていて役立つ資格


保育士として働くには保育士資格が必要です。他の資格は必須ではありませんが、取得することで保育スキルとの相乗効果が狙えます。子どもたちにとってよりよい保育を、そして子育てに悩む保護者のケアにも役立つ資格もありますので、自分の強みとしたいことに関する資格を取得するのも良いでしょう。
今回はそんな保育士にとっておすすめの資格をご紹介します。

目次

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資格取得をおすすめする理由

保育士は専門性の高い職種ですが、会社として保育スキルを評価する基準において明確な判断基準を設けていないことが多くあります。
そのため、資格取得をして、自分の強みをアピールすることでキャリアアップにつなげることができます。

 

また、保育に関する資格を取得し専門的な知識をつけることで、保育の質が上がる、保護者との信頼関係をうまく築くことができるなどのメリットもあります。

 

保育のスキルアップができる資格

保育の現場に必要なスキルが向上できる資格を3つご紹介いたします。

 

1. チャイルドコーチングアドバイザー(JADP認定)

チャイルドコーチングとは、子どもの潜在能力を伸ばし育てるスペシャリストです。
幼児から高校生を対象に、コミュニケーションを取りながら、子どもが自ら成長することを促し、子どもの精神面をサポートします。

 

保育士が取得するメリットは子どもが本当に伝えたいことや本当に望んでいることを察するための、「子育ての知識」「聴く(傾聴)」「承認」「質問」「共感」などの専門的知識や心理援助技術を身につけることができる点です。

 保育士だけでなく教育関係者、カウンセラーとして仕事をしている方のプラスαの技術としても推奨されている資格です。

 

働く場所は保育所や幼稚園などの児童福祉施設、セミナーなど様々です。

取得年月は4ヵ月からで、受験料は5,600円です。資格認定を実施している民間団体の養成講座を受講・修了後、試験に合格することで資格取得ができます。

 

2. チャイルドマインダー

チャイルドマインダーとは、信頼される家庭的保育のスペシャリストです。日本では民間資格ですが、イギリスでは国家職業資格として認められています。
自治体や企業などが運営する保育所で仕事をする「施設型保育」と保護者や自治体と直接契約する「家庭的保育」の2つの働き方があります。

 

お預かりする子どもの対象年齢は0〜12歳まで、1施設5人以下、1名のチャイルドマインダーで対応できる子どもの人数は1〜3名(年齢による)と厳しく決められており、少人数保育の中で子どもたちが大切にされていると実感できるよう、それぞれの個性に合った保育を行います。

 

保育士が取得する最大のメリットは保育所、幼稚園での集団保育とは異なる一人ひとりの子どもの個性を尊重した少人数保育の力が身につく点です。
また、保護者との密な関係性を構築するための知識を身につけることができる点もおすすめです。

 

この資格を取得することで、少人数制に特化した保育を学び、「個」を重視したきめ細やかな関わり方が身につきます。

講座を開講しているところはいくつかありますが、MCMA,Japan(唯一の政府認定講座)を受講するのがおすすめです。取得年月は3~6ヵ月で受講料約35万~48万円です。通学や通信教育など受講形態によって異なります。

 

3. チャイルドケア

チャイルドケアとはJAA日本アロマコーディネーター協会が認定する民間資格です。講師を務める松本美佳さんが、自身の子育て経験と自然療法やセラピストとしての知見をもとに考案されました。

 

子育てと、アロマやハーブなどの自然療法を取り入れたホームケアについて幅広く学べる資格です。
親子のケアやサポートをした方、アロマやハーブ、ベビーマッサージなどの自然療法に興味がある方におすすめの資格です。

 

チャイルドケアは、チャイルドケア・コーディネーター(CCC)とチャイルドケア・インストラクター(CCI)の2段階の資格があります。
チャイルドケアの基礎知識をもつCCCと、その上位資格で人に指導も可能なのがCCIです。

 

保育士が取得するメリットは親子(子どもと保護者)のケアに対する引き出しが増え、保育士以外の産婦人科で妊婦や乳幼児のケアを行うスタッフ、母子対象のセミナー講師として働くことが可能になります。

 

受講料や取得期間は次の通りです。

 

チャイルドケアの受講料や取得期間

 

※CCCはJAAのマザーズクラブに入会する必要があります(年会費1万2,000円)

 

子どもの感性を育てるレクリエーションに役立つ資格

子どもは遊びを通して、日々たくさんのことを学んでいます。そのため、保育で行われるレクリエーションの内容が重要とされています。また、レクリエーションを楽しみ、様々な経験をすることで子どもの感性が育つと言われているため、レクリエーションのについて学ぶことで、保育の質を上げることができます。

では、レクリエーションに役立つ資格をご紹介します。

 

レクリエーション・インストラクター

レクリエーション・インストラクターは歌やゲーム、集団遊びなど保育によく取り入れられるものを効果的に利用し、目的に合わせてレクリエーション活動を企画、展開できる指導者です。

保育士が取得するメリットは保育園のイベントで活躍できる、保護者・先生同士とのコミュニケーションの幅が広がるなど。

 

公益財団法人 日本レクリエーション協会認定の民間資格で、受講料は都道府県によって異なります(神奈川県は3万7,000円)。

学習時間は60時間で(保育士資格によって免除される科目もあります)、最短3ヶ月〜1年程度で資格取得が可能です。講座を受講・修了後に試験に合格する必要があります。

 

また、合格すると、2年ごとの更新に登録料(1万円程度)が必要です。

 

医療や病児保育に関わる資格

共働きの家庭が一般化している昨今では、病児保育のニーズが拡大しています。それに伴い認定病児保育スペシャリストが注目されています。

 

認定病児保育スペシャリスト

認定病児保育スペシャリストとは、日本病児保育協会が認定する日本初の病児保育のプロになるための資格です。

子どもの病気に対する看病の方法や無理のない遊び方を学ぶことができます。体調不良の子どもを預かる病児保育で活かせるのはもちろんのこと、保育園で急な体調不良の子どもがいた場合も適切な対応ができるため、持っていると良いと言える資格でしょう。

 

保育士が取得するメリットは、保育業界での就職や転職の幅が広がること、常に最新の病児保育情報、保育スキルについて学び続けられることや資格保有者向けのコミュニティがあること。

 

資格は以下の4ステップで取得できます。

 

  1. ・日本病児保育協会のWeb講座全13回を受講
  2. ・一次試験合格
  3. ・病児保育施設で24時間以上の実習を経験
  4. ・認定試験に合格

 

高卒以上・満18歳以上であれば、保育の仕事や保育系の資格がなくても受講可能です。取得にかかる時間は1~2ヵ月で、受講料は6万5,000円(受験料込み)、実習費用は1万円かかり、合格した後は1年ごとに5,000円の更新料が必要です。

 

福祉関連で役立つ資格

医療や心理学の観点から、子どもたちや保護者が抱える悩みに寄り添い、支援することができる資格を持っていると、園側からの信頼度や評価があがり、キャリアップにつながります。

 

保健児童ソーシャルワーカー

保健児童ソーシャルワーカーとは一般社団法人医療教育協会が認定する民間資格で、いじめ・虐待・不登校などの様々な問題を抱えた子どもを支援するスペシャリストです。

 

児童福祉に関する専門的知識を持ち、子どもや保護者の心と身体の両面からサポートを行います。必要に応じて関係機関と連携して援助を行います。
心理学の知識を持つ保育士は数が少なく、保育業界では需要が高まっている資格です。

 

・保育士が取得するメリットは児童福祉に関する専門知識を持ち、子どもの心(心理)と体(医療)の両面からサポートできること、保護者からの相談対応の幅が広がります。

 

資格取得には一般社団法人 医療教育協定が指定した全国の大学・短期大学・専門学校に通学し、試験に合格する必要があります。
また、この資格を取るには、保育士・幼稚園教諭・養護教諭などの資格を持っていることが前提となります。

 

通学が必須ですから、取得には2年以上かかるのが一般的です。受験料は7,000円ですが、受講(通学にかかる費用)や、合格後の資格登録料(1万円)が別途必要です。

 
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まとめ

保育士が取得しておくと、便利な資格をご紹介しました。なかには、学校に通学しないと取得できない資格もありましたが、どれもおすすめの資格です。
これから保育士を目指す方は、保育関連資格などさまざまな情報を豊富に提供している専門学校に通うことをおすすめします。

 

 

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