保育士コラム
保育士コラム
公開日:2022年2月08日 更新日:2024年4月18日
児童福祉に関わる仕事の一つに、児童指導員という職業があります。主に児童養護施設や児童発達支援センター、放課後等デイサービスなどに配置される職業です。
この記事では児童指導員の概要ややりがいについてご紹介しています。また、児童指導員になるために必要な資格や具体的な方法も解説しているので、児童指導員になりたい方はぜひ参考にしてください。
目次
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児童指導員とは、保護者のいない児童や虐待されている児童など家庭の事情により支援を必要とする子供に対し、子どもたちの入所する施設で健全に成長し自立できるよう育成・生活指導等を行う人のことを指します。児童指導員が配置される施設は多岐にわたり、以下のような職場があります。
・児童養護施設
・児童発達支援センター
・乳児院
・障害児入所施設
・放課後等デイサービス
児童養護施設の場合、24時間体制で運営されているため児童指導員は宿直を含めて交代制で働くのが特徴です。子どもの病気・事故などが起きた際には即座の対応が必要なため、急な残業が発生することもあります。
厚労省の発表している就業者統計データによると、日本全国に就業している児童指導員は約47万人、全国平均年収は397.9万円です。
職業情報提供サイト(日本版O-NET). 「児童指導員-職業詳細」.(参照 2021-12-21)
児童指導員になるために専門的な資格の取得は必要ありません。ただし児童指導員任用資格を取得する必要があります。
任用資格とは、厚労省によって定められている条件のうちいずれかを満たすことで取得できる資格のことです。児童指導員任用資格の場合、5つの条件が定められているため1つでも満たせれば任用資格を取得できます。
児童指導員任用資格の取得条件は以下のとおりです。
・4年制大学や通信制大学で心理学・教育学・社会学を専修する学部・学科を卒業する
・社会福祉士もしくは精神保健福祉士の資格を取得している
・高校もしくは中等教育学校を卒業後、2年以上児童保育士事業に従事する
・3年以上児童保育士事業に従事し、厚生労働大臣または都道府県知事から認定される
・幼稚園教諭・小中学校・高等学校の教育免許を所有しており、厚労大臣または都道府県知事から認定される
上記5つの条件のうち、1つでも満たせれば児童指導員として働くことができます。
現在高校生の方は、心理学・教育学・社会学を専修する学部や学科のある大学への進学または、児童保育士事業に2年従事する方法を選ぶと最短2年で児童指導員任用資格を取得可能です。
大学・大学院・専門学校を卒業し児童指導員任用資格を取得する場合、指定のカリキュラムを履修する方法と、指定の資格を取得する方法、実務経験の条件を満たす方法があります。ここでは、指定の資格を取得する方法・実務経験の条件を満たす方法について解説しましょう。
児童指導員任用資格の取得を認められている資格は、教員免許と社会福祉士、精神保健福祉士の3つです。
社会福祉士は、社会福祉士国家試験に合格し社会福祉士として登録し資格を取得できます。精神保健福祉士は、精神保健福祉士試験に合格後精神保健福祉士として登録し資格取得可能です。
社会福祉士と精神保健福祉は必要な受験資格が細かく定められているため、社会福祉振興・試験センターに記載されている資格取得ルート図を確認しておきましょう。
特定の資格を取得しなくても、実務条件を満たして児童指導員になれます。実務経験の条件は以下の2つ。
高校もしくは中等教育学校を卒業後、2年以上児童保育士事業に従事する
3年以上児童保育士事業に従事し、厚生労働大臣または都道府県知事から認定される
大学や専門学校への進学が厳しい人や、働きながら任用資格を取得したい人は上記いずれかの条件を満たすとよいでしょう。
※PowerPointプレゼンテーション. 「児童指導員及び指導員の資格要件等」(2021-12-24).
社会人からキャリアチェンジで保育士へ
児童指導員は施設に入所している子供の日常生活支援、社会ルールの習得などの支援・指導を行います。子供たちの生活と連動して仕事を行うのが、児童指導員の仕事の大きな特徴です。
例えば子供と同じ時間に起きて朝食を提供し、学校へ送り出します。子供たちがいない時間帯は事務作業を行い、子供たちが帰宅したら勉強のサポートや生活の世話を行います。ときには保護者や児童相談所などとの面談を行い、対応方針の検討等も実施。
児童指導員は子供とのより良い信頼関係の構築が大切なポイントとなる仕事です。親身に相談に乗れる人や、丁寧に身の回りの世話をできる人に適しているでしょう。
「子どもが子どもらしく生きることのできる生活」を守り、支える現場で、児童指導員は勤務します。
生まれたての赤ちゃんから、2歳くらいまでの乳児が、家族と離れて暮らす施設です。事情により、家庭で育てることができない赤ちゃんを保護し、1人1人にお母さん代わりの養育者がついて、大事に育てられています。
2歳から18歳くらいまでの子ども達が、家族と離れて暮らす施設です。事情により、家庭で育てることができない児童を保護しているため、虐待や不適切な養育環境で育ってきた子ども達が多く入所しています。心や発達に傷を負った子ども達が、心や身体のケアを受けながら、心身ともに健やかな成長ができるよう、大事に育てられています。
0歳から18歳くらいまでの障害をもった子ども達が、家族と離れて暮らす施設です。障害(身体的/知的/精神的(発達))や、心身の状態に応じたケアを受けながら、大事に育てられています。医療的ケアが必要な子どもが入所する「医療型」と、医療的ケアは不要な子どもが入所する「福祉型」と、2つのタイプに分かれています。1人1人、必要なケアは異なるのでオーダーメイドで組み立てられる養育環境が特徴です。
0歳から小学校入学前までの、障害をもった子ども達や、障害が疑われる子ども達が、自分の特性について知り、苦手なことをできるように練習したり、自分自身にあった過ごし方や方法を見つけるための施設です。週または月に数回、必要に応じて家から通います。その子の発達の様子を理解することで、子ども自身も、保護者も過ごしやすさが大きく変わります。医療的ケアが必要な子どもが通う「医療型」と、医療的ケアは不要な子どもが通う「福祉型」と、2つのタイプに分かれています。
小学校入学後の障害を持った子ども達が、学校が終わった後の「放課後」を過ごす施設です。学校で様々なことを1日頑張ってきた後に来る場所なので、ゆったりと楽しく過ごせるように見守ります。学習や、運動、創作活動など、子どもの様子や希望に応じてプログラムが立てられています。学校がお休みの土曜日は、1日を過ごす場所になります。
児童指導員は家庭の事情により生活が困難な子どもたちをサポートする仕事です。保護者の代わりとなって日常生活をサポートする必要があるため、大変だと感じることもあるでしょう。
しかし子供たちと関わる中で、子供たちの成長を感じられたり、確かな信頼関係を築けたりしたときにはやりがいを感じる瞬間も多い仕事です。子供たちの進路相談に応じ、子供の将来設計のサポートができることもやりがいの一つ。
子育て支援に関わる仕事に就きたいと考えている人に向いています。
児童指導員は何らかの事情により家庭での生活が困難な子どもたちを日常的にサポートする仕事です。約47万人が児童指導員として全国各地で活躍しています。
子供たちの生活をサポートしたい、悩んでいる子供たちの力になりたい、児童福祉に関わる仕事に就きたいと考えている人に向いている仕事でしょう。児童指導員になりたい人はまず任用資格の取得を目標に頑張ってください。
日本児童教育専門学校Japan Juvenile Education College
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