保育士コラム
保育士コラム
公開日:2024年10月28日 更新日:2024年10月28日
「保育士は大変」と聞いたことがある人は多いでしょう。しかし、実際に経験をしたことがないと、具体的にどのような苦労があるのかイメージしにくいはずです。
本記事では、保育士の仕事の苦労ややりがいについてご紹介します。保育士になるか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
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保育士の役割は、子どもたちの生活全般のサポートをすることと、心身ともに健やかな発達を促すことです。また子どもたちが集団生活を通して社会性や協調性を養えるように手助けもします。
保育士の具体的な仕事内容は、下記の通りです。
・イベントの企画や準備
・保育所の掃除や設備の点検
・保育に関する外部研修への参加
・保育記録や保護者への配布物の作成
・子育てに関する保護者へのアドバイス
・子どもたちに、正しい生活習慣を身に付けさせる
・食事や排泄、着替えなど、身の回りのサポート
保育士の仕事は、子どもの体調に気を配ったり、遊びの見守りをしたりするだけではありません。安全に過ごせる環境を作るために、直接子どもと関わらない仕事もします。例えば、おもちゃの消毒をする、園庭に危険な物が落ちていないか見回るなどです。
環境を整えた上で子どもたちを受け入れ、基本的な生活習慣を養う手助けをしたり、友達との関わりを通して社会性を養えるようサポートしたりします。
保育士の仕事時間は、基本的に1日8時間です。早朝保育や延長保育を行っている保育所の場合は、シフト制での勤務となります。一般的には、開園から16時頃までの「早番」、9時頃から18時頃までの「中番」、10時頃から閉園までの「遅番」に分けられていることが多いです。
お休みは保育所ごとに異なり、もともと土日を休園にしている保育所もあれば、日曜のみ休園の保育所もあります。土曜に保育を行う場合は、保育士が交代で出勤し、出勤した保育士は平日に振り替え休日を取ることもあります。
なお、運動会や作品展、生活発表会などのイベントがある保育所では、年に何度か休日出勤が発生するかもしれません。勤務形態や休日数、休日出勤の有無などは、保育所ごとに違うため、入職する前に確認しておくと安心です。納得できる条件の保育所を探しましょう。
保育士の主な一日のスケジュールは、下記の通りです。
【朝】
・開園の準備
・子どもの受け入れ、体調の確認
・朝の会(歌や体操、出欠確認など)
・決められた活動の準備や進行、片付け
【昼】
・昼食準備
・昼食のサポート
・排泄や着替えのフォロー
・寝かしつけ・お昼寝の見守り
・活動記録や連絡帳の記入
・掃除や職員会議
【夕方】
・着替えやおやつのフォロー
・遊びの見守り
・降園の準備
・保護者への申し送り
・園内外の掃除や片付け
・戸締まり
子どもたちは、一般的に7時30分頃〜9時の間に順次登園します。受け入れの際には子どもたちにあいさつをしつつ、保護者ともできる限りコミュニケーションを取り、子どもの体調の変化や普段と違う点がないかを確認します。
また、保育中も体調が悪くなっていないか、けがをしていないかと、随時気を配らなければなりません。何か異変を感じたら、他の保育士と共有し、必要に応じて保護者にも連絡を入れます。
子どもたちが活動している間は、なかなか事務作業や掃除、会議をする時間が取れません。そのため、お昼寝の時間を使って順番に各個人の担当する仕事を進める保育所が多くなっています。
保育士の仕事は、人と関わる仕事ならではの苦労があります。また、子どもの見守りやサポート以外の仕事もあるため、日々の業務の多さに驚く人もいるかもしれません。保育士として働く前に、どのような苦労があるのか、具体的なイメージを膨らませておきましょう。
ここからは、保育士の仕事で苦労することをご紹介します。
保育士が仕事で苦労することの一つに、職場での人間関係が挙げられます。人間関係の悩みは保育士以外の仕事にもありますが、保育業界でも退職理由に上がりやすい悩みの一つです。保育所の規模が大きくなるほど職員の数も多くなるため、中には合わないなと感じる人もいるかもしれません。
また、複数担任制で一緒にクラスを受け持ったり、イベントの係をしたりする中で、仕事の進め方や保育観の違いに悩む人もいます。
しかし、日々の保育を円滑に進めるためにも、できる限りスムーズにコミュニケーションを取れる体制を目指さなければなりません。定期的に話し合いの場を設けて意見交換していくことで、誤解やすれ違いを防ぐことが大切です。
保護者とのコミュニケーションも、保育士が仕事で苦労することの一つです。日中は子どもや職員との関わりがほとんどですが、朝と夕方には子どもの送り迎えに来る保護者と話す機会があります。
時には、「活動の様子を細かく教えてほしい」「何かトラブルやけががあったときは、詳細に説明してほしい」などの要望を受けることもあるでしょう。保護者から保育や保育士の対応に関する厳しい意見をもらうこともあり、悩んでしまう保育士もいます。
しかし、保護者からの意見やクレームを真摯に受け止めて対応することで、保護者との信頼関係を構築できます。もちろん、1人で悩む必要はありません。厳しい意見をもらったときは、園長やクラスの上司に相談して対応を考えていきましょう。
子どもとの関係構築に苦労する保育士もいます。子どもは心身ともに発達途中で、自身の感情をうまくコントロールしたり表現したりできず、その時々の感情のままに行動することが多いです。そのため、特に経験の浅い保育士はどのように対応してよいのか分からず、苦労しやすいようです。
子どもの感情に振り回され、思うように活動が進まなかったり、うまく対応できず自信を失くしたりすることもあるかもしれません。しかし、いろいろな指導方法を身に付け、少しずつ子どもと信頼関係を築けば慣れてくる可能性が高いです。諦めずに子どもと向き合い、いろいろな経験を積んでいきましょう。
保育士が仕事で苦労することには、休みの取りづらさも挙げられます。保育の現場は人手不足が続いており、希望通りに休みを取りづらいのが現状です。特に土日祝も開園している保育所の場合は、休みが不規則になりやすいです。
しかし、休みがなかなか取れない保育所がある一方で、普段の休みに加えて、夏休みや冬休みなどもきちんと取得できている保育所もたくさんあります。保育所に聞きにくいなと感じる人もいるかもしれませんが、ミスマッチを防ぐためにも入職前に職員の休みについてはよく確認しておきましょう。
細かな事務作業も、保育士が仕事で苦労することです。保育士の仕事は子どもと関わるだけではありません。保育に必要な備品の管理をはじめ、保育料や給食費の計算・入金確認、園児や保護者の個人情報の管理などの業務もあります。事務員を配置している保育所もありますが、保育士がこれらの仕事を担うケースもあるようです。
パソコンやタブレットなどを使用して効率化していれば、大きな苦労はないかもしれません。しかし、中には全て手作業で行っている保育所もあります。細かな作業が苦手な人は、大変さを感じるかもしれません。
保育士が仕事で苦労することには、子どもに対する責任が伴うことも挙げられます。特に乳幼児期の保育は、子どもが生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な時期です。子どもの性格や年齢に応じた適切な対応・声掛けが必要で、自身の関わり方が合っているのか不安に思うこともあるでしょう。
また、けがをしないように、体調不良を見逃さないようにと保育中は常に気を張ります。地震や火災など、万が一のときは子どもを助ける必要もあり、「子どもの命を預かっている」とプレッシャーを強く感じる人もいるようです。
保育士は何かと苦労が多い一方で、大きなやりがいも味わえます。苦労が報われたときには、仕事の楽しさを感じられるでしょう。
ここからは、保育士の苦労が報われるのはどのようなときなのかをご紹介します。
保育士の苦労が報われるのは、子どもの成長を間近で見られたときです。毎日関わりを持つからこそ「苦手だったものを食べられるようになった」「着替えを一人でできるようになった」「落ち着いて行動できるようになった」など、小さな変化から大きな成長まで感じられます。
また、卒園後に子どもが訪ねて来てくれることもあります。子どもたちがさらに成長した姿を見られると、うれしさもひとしおです。
保護者からの感謝の言葉が、保育士のやりがいになることもあります。日々忙しい保護者にとって、子どもたちへの細やかなサポートや育児のアドバイスなどをしてくれる保育士は、非常に頼もしい存在です。
保育士の行動や気配りに対して「ありがとう」「頼りにしています」と言ってくれる保護者も多く、仕事の充実感を味わえます。
イベントが成功することも、保育士のやりがいの一つです。特に、運動会やお泊まり保育、生活発表会などの大きなイベントは、準備が大変です。時には残業や持ち帰り仕事をすることもあるかもしれませんが、子どもたちや保護者の楽しそうな笑顔でその苦労が報われます。
保育の仕事が社会貢献になっていると実感したときにも、仕事にやりがいを感じられます。保育士は、仕事と子育ての両立を目指す保護者にとって、重要な役割を担っています。理由は、保護者が子どもの様子を心配することなく仕事に専念できる環境を作っているからです。
また、地域の方向けに育児相談の機会を設けたり、一時保育を行ったりと、日常の保育以外にも活躍する場があります。こうした機会を通して、社会貢献ができていると実感できると、保育士の仕事に大きな価値を見出せるでしょう。
保育士は、子どもや保護者、職場の人など、たくさんの人と関わります。そのため、人間関係の構築やコミュニケーションの取り方に悩んだり、子どもの命を預かることにプレッシャーを感じたりと、いろいろな面で苦労があります。
しかし、子どもの成長を直近で見られる、保護者から感謝の言葉をもらうなど、人と関わるからこそ得られるやりがいもたくさんある仕事です。子どもや保護者の笑顔が、仕事の充実感につながるでしょう。
日本児童教育専門学校は、保育士を目指す人を支援しています。実践的な経験と専門的な学びを通して保育への理解を深め、高い技術を習得できるプログラムを用意しています。子どもの成長を支えられる保育士になりたい方は、ぜひ日本児童教育専門学校にお越しください。
日本児童教育専門学校Japan Juvenile Education College
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