保育士コラム
保育士コラム
公開日:2021年10月14日 更新日:2024年8月30日
保育士の仕事は何歳まで続けられるのか、疑問をお持ちの方は少なくありません。
保育士には若い方が多いという印象を感じる方もいるでしょう。
ここでは、保育士の定年についてや、長く続けるポイント等をご紹介します。
保育士を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
目次
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まず、保育士の資格取得についてです。
保育士資格を取得するには2通りの方法があります。
・各都道府県で指定されている保育士養成学校や、その他の施設で所定の課程や科目を履修し卒業すること
・保育士試験に合格すること
以上の2つです。
保育士養成学校は、短大や4年制大学、専門学校など学校の種類は多種多様。
保育士試験は一般社団法人全国保育士養成協議会で年2回ほど行われており、筆記試験と実技試験があります。
国家資格の保育士は児童福祉法によると、
児童福祉法第18条の4
保育士とは、第18条の18第1項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。
引用元:児童福祉法 | e-Gov法令検索
とあり、保育士資格の取得に年齢制限はありません。
しかし、おおよその方は20歳以上になります。
それは学歴に関して規定があり、大学、2年以上の短大、専門学校を卒業した人、もしくは必要単位を取得し卒業見込みの人とされているからです。
試験には実技試験もありますので、中卒や高卒で保育士試験を受ける場合は、多くの場合は実務経験が必要となるでしょう。
社会人からキャリアチェンジで保育士へ
では、保育士は何歳まで保育士として働くことができるのでしょうか。
保育士の定年は公立と私立によって変わってきます。
それぞれの保育園の定年のルールを確認していきましょう。
公立保育園の職員の職種は、「公務員」という扱いになります。
公務員は定年が60歳、再雇用を希望すると65歳まで働くことが可能です。
なお、地方公務員法の定年は年齢を引き延ばす動きがあり、2022年4月に執行予定とされています。
定年の年齢を引き延ばした場合、公務員の定年は60歳から65歳に引き上げられる予定です。
引用元:公務員法改正法案が可決・成立~定年引上げが実現へ-6/4
私立保育園の場合、保育園の経営者が定年の年齢を決めるため、定年の年齢は各保育園によって変わります。
多くの私立保育園は公立保育園と同じく60歳を定年として、再雇用などで延長する形態をとっているでしょう。
最近では、保育者が働きやすい職場づくりとして手引書が設けられるなどあり、60歳以上での雇用も、積極的に取り入れる私立保育園も増えているようです。
引用元:厚生労働省 楽天リサーチ会社「保育士が働きやすい職場づくりのための手引き」
保育士の定年について紹介しましたが、現実的にはやはり若い保育士が多いイメージがあるでしょう。
2019年の内閣府子ども・子育て本部による資料によると、保育士の平均年齢は35.8歳、そのうち女性は36.1歳となっています。
引用元:内閣府子ども・子育て本部 平成30年度子ども・子育て支援新制度 市町村向けセミナー資料
平均年齢がやや低い理由として次の2つが上げられます。
保育士の年齢・性別での割合は、20~30代が多く、性別は9割が女性と言われています。
日本での女性の働き方において、寿退社や子育てによる退社の割合は近年では減少している傾向にありますが、それでも結婚や出産を期に働いていた職場を退職するケースが多いです。
もちろん、産休や育休を使い職場に復帰する方もいますが、今までと同じような働き方は難しく、復帰時には時短を希望するなど、非正規としての雇用を選ぶことも。
結果として40代以降の正規職員としての保育士は少なり、保育士の平均年齢は低くなりがちです。
さらに、40代以上になると体力の低下に伴い、体力が必要な仕事を続けることが難しいことが挙げられます。
保育士は、毎日大勢の元気な子ども向き合うので体力はとても大事。
子ども一人ひとりの健康状態や行動に気にかけ、さらに保育園のイベントの準備やご家族への連絡などの事務作業もあります。
保育士の仕事を長く続けキャリアップをする事で体力のいる部分と、そうでない部分をバランス良くしていくような人生設計も必要でしょう。
その他にも
・同じ30代~40代の保育士が同じ職場にいないため疎外感を感じる
・キャリア設計のイメージがつかめない
・主任やリーダーなど責任ある役職者になることを躊躇ってしまう
など、オフィス系の職場と近いような悩みもあるようです。
いろいろな理由で職場を離れる方の中には、保育士として復職する方も少なくありません。
結婚や出産、育児などの経験を経て子どもや保護者の気持ちを理解できるようになり、仕事に深みが出るようになるようです。
自分の経験を生かすことができる働き方に、新しい可能性を感じる方もいるでしょう。
各自治体では復職を支援する制度が整えられてきており、各保育園でも、短時間勤務ができるような業務形態を取り入れたり、現場の人数を増やすなど、いろいろな取り組みが行われています。
保育士として長く働きたい場合は、そうした自治体の制度を確認することも大事です。
また各保育園において、産休や育休などの福利厚生が充実しているか、その保育園では復職した人がどのくらいいるのか、業務形態では短時間勤務などの手段がとれるのか等をしっかり把握して、働く保育園を選んでみても良いでしょう。
体力勝負の 保育士 の仕事。
ここからは、 保育士 の仕事を長く続けるポイントをみていきましょう。
①体調管理をしっかりとおこなう
どんな仕事でも体調管理は仕事の基本です。
特に 保育士 は子どもたちから風邪をもらってしまったり、だっこのしすぎで腰痛になってしまったりと体を酷使してしまいがち。
風邪かなと思ったらすぐに薬を飲む、ちょっといつもと違うなと感じたら病院に行くなど日ごろ子どもたちの様子を気にするのと同じように自分の体調も気にかけましょう。
②働きやすい職場を選ぶ
長く働き続けるためには、職場選びが重要です。
・通勤のしやすさ
・職場の雰囲気が良い
・持ち帰りの仕事が少ない
・自分の意見を言いやすい環境
など、働きやすい環境は人それぞれ違いますが、自分の価値観も改めて考え、譲れない条件をしっかり満たした職場を選ぶことで 保育士 として長く働くことが出来ます。
③ライフスタイルにあった働き方をする
女性の場合、結婚や出産といったライフスタイルの変化に合わせて勤務形態を変えていくことで無理なく仕事を続けていくことができます。
独身時代はフルタイム、結婚・出産を経て子育てを第一優先にするために時短勤務やパートという働き方にシフトしていくなど、様々な仕事の仕方があるはずです。
園のことではなく、自分にとって一番優先させたいことをはっきりさせて無理のない働き方をすることが長続きのポイントです。
年齢を重ねるにつれてどうしても体力面での不安は出てくるもの。
しかし保育園側から見ると、長年保育士として働いてきた40代以上、50代以上の方はとても貴重な人材なのです。
保育園は現場で子どもと接するほかにも、園の運営という業務や、先生の育成など色々なポジションでの働き方があります。
長年現場で働いてきた経験を活かして、保育士が働きやすい環境作りを考える事もできるかもしれません。
園の運営をする役職者の中に、現場に寄り添える人材がいることはとても重要なことなのです。
定年まで働き続ける方法として、自身の生活に合った勤務形態にすることや、キャリアアップをし業務内容を変えることなども考えてみましょう。
先にお話ししたように、長年現場で働いてきた経験を活かして、保育士が働きやすい環境作りを考える人は必要とされています。70歳を超えても保育所の運営を助けるポジションにいる方は多くいます。子どもとのかかわりも続けながら、
運営側の役職者をサポートすることはとても大事な仕事です。
長く働き続ける方法として、自身の生活に合った勤務形態にすることや、キャリアアップをし業務内容を変えることなども考えてみましょう。
保育士の定年は、公立保育園の場合は2021年時点では60歳、希望した場合は65歳まで延長することができます。
また、私立保育園の場合もそれぞれの私立保育園の規定によりますが、一般的には公務員と同様となることがわかりました。
働く理由や考え方は人それぞれ違いますが、同じ業種を長く続ける事は必ず経験値として積み上がっていくもの。
同じ業種で長く働くためには、どの職場なら長く続けられるのかを見極めることがとても重要となるでしょう。
自分のライフスタイルや未来設計に合った保育園をぜひ探してみてください。
日本児童教育専門学校Japan Juvenile Education College
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